宇宙図ムック本が発売されました

今年3月にリリースした科学ポスター「宇宙図2018」の内容を分かりや…すく説明した、宇宙図のムックが発売されました。オンラインでも購入できる他、全国のセブンイレブンにて入手可能です。ぜひご覧になって下さい。

TJ MOOK「宇宙図 〜宇宙が生まれてから、あなたが生まれるまで」
http://store.tkj.jp/shopdetail/000000008950/

宇宙図2018をリリースしました

科学ポスター「宇宙図2018」をリリースしました。

 宇宙図2018(日英PDF公開)
 http://stw.mext.go.jp/series.html

宇宙図シリーズは、2007年に文部科学省が発行する「一家に1枚シリーズ」の第3弾として企画されたのが、その始まりです。最初のリリース以来、天文学の発展に合わせて、その内容をたびたびアップデートしてきました。2013年には、宇宙図の構成自体を見直す大きな改定を行い「宇宙図2013」としてリリースしました。それからの5年の間にも、重力波の初検出など天文学の歴史に残る大発見や、アルマ望遠鏡等の新しく登場した観測施設・装置の活躍などがありました。今回の「宇宙図2018」では、それらの成果を取り込み、さらにマルチバースの章を新設するなどして、大幅に内容を更新しています。

なお、今回製作された「宇宙図2018」は、4月に全国の小学校・中学校・高等学校に1枚ずつ、無料配布される予定です。配布にご協力いただく科学技術振興機構「サイエンスウィンドウ」誌ならびに無料配布版の印刷費を寄附して下さった篤志家の皆さまに、厚く御礼申し上げます。一般への販売については、公益社団法人科学技術広報財団より4月2日から開始される予定です。ぜひ宇宙図の宇宙をお楽しみ下さい。

監 修:文部科学省・日本天文学会教材委員会
企 画:自然科学研究機構 国立天文台・天文学普及プロジェクト「天プラ」
制 作:「一家に1枚宇宙図」制作委員会
アートディレクション:小阪 淳
著作・販売元:公益財団法人科学技術広報財団

発売予定日:平成30年4月2日(月)
購入方法:Amazon、Yahoo!ショッピング、書店・科学館ミュージアムショップなど
(詳細は科学技術広報財団 URL http://www.pcost.or.jp をご参照下さい)

参考サイト:
宇宙図シリーズ
http://www.tenpla.net/?page_id=705

トークイベント「シミュレーションで宇宙の深淵をのぞく」のご案内(9月11日開催)

北海道大学で行われる日本天文学会年会に合わせて、札幌市でシミュレーション天文学と科学をテーマにトークイベントを行うことになりました。天プラも制作に深く関わったシミュレーション図や宇宙図を肴に、札幌の夜に宇宙を考えてみませんか?詳細は以下の専用サイトをご覧下さい。

■ 特設サイト
トークイベント「シミュレーションで宇宙の深淵をのぞく」
(9月11日(月)19:30-22:00開催)
http://www.tenpla.net/simulation/20170911/

イベントレポート:シミュレーション図で世界を語る

会場となった忠助
今回の会場「忠助」さん

2017年3月15日。福岡市内で風変わりなイベントが開催された。その名も、「シミュレーション図で世界を語る」。会場は福岡の天神エリア中心に佇む「忠助」という屋台だ。おでんの匂いと香ばしい焼き鳥の煙が充満する中で、「シミュレーション図」のお披露目が始まった。

■ シミュレーション図とは?

シミュレーション図
画像提供:理化学研究所

今回、理化学研究所が初公開した「シミュレーション図」は、世の中にあるシミュレーションをより広く見渡せるようまとめたポスター。まずは制作委員会の吉戸智明氏(筑波大学)が、科学研究における「シミュレーション」の役割を説明した。

説明する吉戸氏

「科学研究の世界ではふつう、シミュレーションとはスーパーコンピューターに代表されるような計算機を使って数値計算することを指します。例えば、計算機を使って超新星爆発という現象を数値計算で再現することなどがそうです。太陽の8倍以上重い星が超新星爆発を起こすのですが、どのように爆発するのかが科学的にまだ解明できていないんです。研究者のさまざまなアイディアは、シミュレーションによって検証されるのです。」

特に天文学分野の研究の場合、実際にその天体の近くまで行って詳細に観察したり、人間の時間スケールを超える現象をリアルタイムで追いかけることなどができないので、「シミュレーション」という方法がよく使われる。辞書の定義も「物理的あるいは抽象的なシステムをモデルで表現し、そのモデルを使って実験を行うこと。模擬実験(大辞林)」とある。シミュレーションは観察された事実ではないので、いわば人間やコンピューターの“予測”と“現実”の戦いなのだ。

熱弁する小阪氏

今回披露された「シミュレーション図」は狭義の辞書的な意味を越え、世界の構造を「シミュレーション」という観点から捉え直そうとするものだ。アートディレクションの小阪淳氏は、ポスターを作成した意図について「シミュレーションという言葉ですが、テクノロジーと結びついているイメージはあっても実は明確な定義ができていないんです。シミュレーションってそもそもなに?という問題意識からこのポスターの作成が始まりました」と語る。

わたしたちが通常シミュレーションとして思い浮かぶのは「事象を推測する」ことや「体験を拡張する」こと。天気予報やフライトシミュレーション、コンピューターゲームなどもその類だ。最近注目されるVR(Virtual Reality、仮想現実)やAR(Augmented Reality、拡張現実)などの技術も含まれる。さらに「自己を模倣させる」こともシミュレーションだ。人工知能は人間の思考プロセスを模倣した模擬的な知能であり、ロボットは生物の身体の動きを模倣しているのだ。

■ シミュレーションが世界を動かす

ここまでのテクノロジーの話は馴染み深いかもしれない。小阪氏はさらに「わたしたちは小説を読んだり映画を見たりして体験を拡張していますし、無生物を生物に見立てることも自己を模倣していることになります」と、変化球を投げる。

「考えれば考えるほど、社会を形成してコミュニケーションするのもシミュレーションではないかということに気づいたんです。例えば明日の予定を立てることとか、相手の立場に立って考えるとか」

「シミュレーション図」の特徴は、理系分野だけでなく自己や他者、社会を研究対象にする文系領域にも考察が広がっていること。相手の立場に立って考える能力といった「心の理論」や、「私が私であること(自己同一性)」「社会に理想を描くこと」などもシミュレーションと関連づけて描かれている。

「科学において客観的な事実が証明されたと言っても突き詰めれば推測に過ぎない世界ですし、高度な知的生命体が私たち地球をシミュレーションしてるだけかもしれない。わたしたちは何が本物かわからない世界で生きているんです。そういうこともこのシミュレーション図から読み取っていただけたら」と小阪氏は締めた。

ちょっと酔っ払った片桐氏

コピーディレクションを担当した片桐暁氏は、このポスターの共通の教科書として使用したいくつかの著作を紹介。

「他の動物と人間を分けるもののひとつとしてシミュレーションを捉えることができると思います。しかし近年、心の理論がサルにも存在することが示唆されたり、人間とは何か?という問いに対する答えはなかなか難しいですよね。シミュレーション図を作成し始めた時はまさか人生や人間の話になるなんて思ってもいませんでした(笑)」

その後のイベント参加者を含めた質疑応答の時間では、多方面から質問や意見が飛び交った。「信仰もシミュレーションなのか?」といった宗教の問題や、「偶然や無条件反射もシミュレーションなのか?」「夢や験担ぎは?」「非論理的なものは?」のように、シミュレーションという概念が及ぶ範囲が話題になった。

「シミュレーション」という概念の歴史はまだまだ浅い。市民権を得るのはいつだろうか。しかし今回発表した「シミュレーション図」からは、この言葉が人間の「想像力」、そして「創造力」の基盤として機能し、人が「生きる」ことに欠かせない作用であり、無限の可能性を秘めていることが確信できた。ぜひ多くの方にシミュレーション図を手に取っていただき、シミュレーションを切り口に世界を眺める体験をしていただければと思う。

(レポート作成:田代 伶奈)

ごちそうさまでした!
ごちそうさまでした!

トークイベント「シミュレーション図から広がる世界」のご案内(3月15日開催)

本イベントは、昨秋より制作していた科学ポスター「シミュレーション図」の完成記念イベントになります。博多天神にある屋台を舞台に、制作メンバーらがシミュレーションから広がる世界について語ります。シミュレーション図を肴に、博多の夜に世界を考えてみませんか?詳細は以下の専用サイトをご覧下さい。

■ 特設サイト
トークイベント「シミュレーションから世界を語る」(3月15日(水)20:00-22:00開催)
http://www.tenpla.net/simulation/20170315/

ポスター「シミュレーションを取り巻く世界」公開企画会議のお知らせ

天プラでは、学術コミュニケーション支援機構との協力の下、宇宙図制作の中核メンバーを中心に新たに企画している科学ポスター「シミュレーションを取り巻く世界(仮称)」の企画会議を兼ねた、公開のトークイベントを11月27日に開催します。詳細は以下の専用サイトをご覧下さい。

■ 特設サイト
http://www.tenpla.net/simulation/

宇宙図特別講演会のお知らせ(2月28日開催)

異分野の専門家が集まって、ざっくばらんに宇宙について語り合う宇宙図対談シリーズ。今回は東京大学本郷キャンパスでの開催です。ゲストは、美学を専門とされる大阪大学教授の藤田治彦先生。「天体の図像学」などの著作のある先生とともに、宇宙図制作員会の美術家小阪淳さん、コピーライター片桐暁さんらが、宇宙について語り合います。

今回のテーマは、宇宙を描く、ということ。古来、人々は太陽や月、星などの天体や、さまざまな天文現象に意味を見いだし、あるいは持たせ、私たちの世界観の中に取り込んで来ました。これまでの美術の歴史における天体の扱いを知ると共に、現代天文学が切り拓いた宇宙の姿が、今後どのような形で人々の世界観の中に取り込まれていくのか等、自由に議論していきたいと思います。

※本イベントは、平成27年度子どもゆめ基金から助成を受けて実施します。

お申し込みなどは以下サイトをご参照下さい。
http://www.tenpla.net/event/2016/

「宇宙図@オンライン」連続講座のお知らせ

天プラでは現在、平成27年度子どもゆめ基金 教材作成・普及助成を受け、「宇宙図@オンライン2.0」を作成中です。1月末の完成を目指して作成中ですが、この教材の理念の普及を目的に、天文宇宙に関する連続講座を開講いたします。

 【第1回】1月19日(火)19:00-21:00
 「宇宙を俯瞰する」
 高梨直紘(天プラ 代表)

 【第2回】1月31日(日)14:00-16:00
 「星空の楽しみ~テカポから東京まで」
 泉水朋寛(星のソムリエ(R)みたか/アストロアーツ )

 【第3回】2月7日(日)19:00-21:00
 「宇宙図を読み解く」
 小阪淳・片桐暁(宇宙図制作委員会)

 【第4回】2月16日(火) 19:00-21:00
 「電波天文学最前線~アルマ望遠鏡が拓く世界」
 平松正顕(国立天文台)

各講座の詳細や申込方法については以下のサイトをご覧下さい。
たくさんのご参加をお待ちしています。

 http://www.tenpla.net/uchuzuonline/

日本天文学会秋季年会に合わせてイベントを開催

天プラでは、計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)等との協力の下で、日本天文学会秋季年会(甲南大学)の開催に合わせてトークイベントを、9月9日に開催することになりました。詳細は以下の専用サイトをご覧下さい。

■ 特設サイト
http://www.tenpla.net/kobe2015f/

光図をリリースしました

宇宙図シリーズの最新作である「光図」がリリースされました。光図は、美術家の小阪淳氏、クリエイティブディレクターの片桐暁氏を中心に、天プラも協力して作成された科学ポスターです。2015年が国際光年であることを記念して企画されたものです。科学技術広報財団のウェブサイトより入手することができます。ぜひお楽しみ下さい。

宇宙図2013:
http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu2013/