<右にメニューフレームのない方は 天プラ トップページ からどうぞ。>


::一般の方へ

 「天文学とプラネタリウム」(通称“天プラ”)への訪問、ありがとうございます。最近、天プラサイトへ一般の方のアクセスが増えてきましたので、ここでは天文コミュニティ以外に属する方に向けて、天プラとはなんぞやを簡単に紹介したいと思います。私たちがどのような集団なのかをご理解いただければ幸いです。


■天プラの目標

 天文学と聞いて、あなたはなにを想像しますか?星座、神話、ロマン…こういったところが、一般に天文学のイメージではないかと思います。しかし、最新の天文学は決してノスタルジックではありません。太陽の1千億倍の明るさで輝いて死にゆく超新星、宇宙に浮かぶ巨大な雲の中で激しく生まれ出る原始星、恒星の周りを回る巨大な惑星の発見など、天文学の最先端は常に私たちの想像を超える発見と驚きに満ちています。もっともっと最新の天文学を身近に楽しんでもらいたい、というのが私たちの活動の目的です。

■天プラの活動

 天文学を身近に感じてもらうには、天文ファンの方だけでなく、一般の方も興味を持てる方法をとるべきだと考えています。天プラではこの方針に基づき、天文学トイレットペーパーATPやタイピングゲーム“宇宙打”の開発などを行ってきました(まともな活動もしているんですよ、念のため)。今後も、なんじゃそりゃーと言われるような方法で天文学の普及をはかっていきたいと考えています。

■当サイトの一般向けコンテンツ

 当サイトはもともと天プラの活動のための内輪向けサイトであったため、一般向けのコンテンツは充実していない上に、わかりにくくなっています。一般の方でも楽しんでいただけると思われるコンテンツを以下にまとめておきましたので、ご利用下さい。感想なんかを掲示板にいただけると、関係者一同ころげまわって喜びますので、気が向いた方はぜひお願いします。

 タイトル内容
遊ぶ!【宇宙打(ソラウチ)】天文学タイピングゲーム。“すろーんでじたるすかいさーべい”を打ちこなせ!
遊ぶ!【Tenpla Jigsaw Puzzle】Hubble Space Telescopeの撮った綺麗な写真をジグソーパズルに。
楽しむ【Astronomical Toilet Paper】宇宙とトイレで触れあえる天文トイレットペーパー、ATP。
楽しむ【天プラ画像アーカイヴ】天文関連の写真、画像などのアルバム。珍しい写真いっぱいです。
楽しむ【楽描板】天文系お絵かき掲示板。天文チックな絵を投稿してみませんか?
調べる【Tenpla "Seiza" Resolver】座標を入れると何座か教えてくれます。ちょっと天文ファン向け。
調べる【あすとろ計算機】天文学でよく使われる単位の換算と説明。ちょっと天文ファン向け。


□主宰者よりご挨拶

 【高梨編】

 主宰者の片割れの高梨です、こんにちは。私がこのような活動をしているのは、私のお気に入りの天文学を紹介したいという純粋に自己満足的な動機の他に、天文学がなにをやっているのかほとんど理解されていない現状に危機感を抱いているからです。「お前、最近なにやっとん?天文学?毎晩星見てんの?」、とまぁ、こんな事をよく言われるのですが、それは100年くらい昔の天文学のイメージです。毎晩星を見ているわけでもありませんし、星座の研究もしていませんし、ましてや家の屋根が開いて望遠鏡が出てきたりもしません。私の場合はIa型超新星の観測的な研究を行っていますが、研究の大半は研究室でPCと向き合ってプログラムを書いたり、分析したりといった作業です。天文学という看板の影で、実際に従事している人間がなにをやっているのかさっぱり知られていないことは、ちょっと残念です。
 私の個人的なささやかな願望として、月の上に天文台を作るという長期目標があるのですが、そのために不可欠なのは一般の方の天文学に対する支持です。現在のように、天文学がなにをやってるのかさっぱり知られていないという状況では、月の上に天文台をと言っても、さむーい雰囲気になって終わりそうです。アポロ計画の時のように、世界中が熱くなる(といっても、当時は私は生まれていませんし、世界中といっても先進国だけだったかもしれませんが)土壌作りをしておく必要性を感じています。そのための第一歩は、天文学の魅力を多くの方に知ってもらうことではないかと考えています。
 まぁ、こういう個人的な事情はおいておいて、皆様には天プラと天文学を楽しんでいただければ幸いです。天文学はあなたのすぐそばにありますよ!

 【平松編】

 こんにちは、もうひとりの主宰者、平松です。メーリングリストの管理のほか、様々なことをやっています。こういう活動をやっている動機は、もっとたくさんの方々と天文学の面白さを共有したいと思っているからです。私は国立天文台の定例観望会や科学技術館 科学ライブショー ユニバースなどの活動を通して、普及活動の面白さを知りました。そして、こういう活動がとてもたくさんの方に受け入れられることも知りました。初めて望遠鏡を通して土星の輪を見た方は異口同音に驚きと感動の声を上げられますし、私たちの身の回りにある炭素や酸素といった様々な元素がむかし星の中で作られたということを知った方は、その壮大な宇宙のサイクルに驚嘆されます。このような『面白いと思える天文学』を、もっとたくさんの方に知っていただいて、一緒に天文学で楽しみたい、と私は思います。
 もちろん、高梨くんが感じている危機感は私も持っています。光害で明るくなる夜空、飛び交う人工電波の影響が無視できなくなりつつある電波天文学、お金にならない天文学にお金をかける必要性に疑問を持つ方も残念ながら多くいらっしゃることも確かです。天文学の面白さをより多くの方に知ってもらうことで、天文学を楽しむことが、もっといえば科学を楽しむことが、スポーツを観戦したり芸術を鑑賞したりするのと同じレベルで『文化』の一翼を担うような社会を作りたい、と思っています。日本中にたくさんあるプラネタリウムや科学館、公共天文台、そして天プラを足がかりにして、天文学を楽しんでみませんか?

[tenpla top に戻る]

[update:2005/09/15]