★☆★☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 【コラム】2012年 この天文現象に注目! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆★☆ 2012年は珍しい天文現象が数多くある1年です。今回はそんな2012年の天文現象 を紹介していきます。ぜひ2012年の天文ライフの設計にお役立て下さい。 ・3月6日 火星最接近 地球と火星は約2年2ヶ月に一度、接近します。これを地球と火星の「会合周期」 と言いますが、今年の3月がちょうどその最接近にあたります。この時期は、火 星観望のチャンスです。望遠鏡を使えば、普段よりも大きくて赤い火星の姿を見 ることができます。 ・5月21日 金環日食 やはり、今年の天文現象の中で一番の注目といえば、この金環日食でしょう。太 陽と月が重なることで起こる日食。2009年に話題になった皆既日食を覚えている 人も多いと思いますが、今回は太陽が全て隠れる「皆既」ではなく「金環」日食 です。その名の通り、太陽と重なった月の周りにリング状の美しい輪を見ること ができます。時間帯が朝なので通勤や通学途中の方も多いのではないでしょう か。いつもより少しだけ早く家を出て空を見上げるのも良いかもしれませんね。 ※ 太陽を直接見ると危険ですので、必ず日食グラスや専用の道具を使用してくだ さい。 ・6月4日 部分月食 今年も月食を見ることができます。東京では、東の空から月が顔を覗かせた直後 から欠け始めます。今回は4割弱が欠ける部分月食ですが、欠けている部分と欠 けていない部分の色の対比の美しさを楽しむことができます。 ・6月6日 金星の太陽面通過 地球から見て、金星が太陽の前を通過するこの現象。実は非常に珍しい現象で、 次に日本で見ることができるのはなんと105年後!金環日食で使用した日食グラ スなどをここでまた使うのも良いですね。くれぐれも道具なしで直接太陽は見な いようにしましょう。 ・8月12日 ペルセウス座流星群の極大 毎年、安定して多くの流星を見ることができる流星群です。ペルセウス座を中心 に流星が出現するのでこの名前が付いています。季節的にも観測しやすいお勧め の流星群です。 ・9月30日 中秋の名月 秋の真ん中という意味の中秋。旧暦で秋は7月~9月の事で、そのちょうど真ん中 の8月を中秋と呼び、その月の満月の事を「中秋の名月」と言います。今年は9月 30日がその日にあたります。日本では古来から月の模様はウサギと言われていま すが、国によってはライオンやカニなどさまざまな見方があります。あなたの目 にはどのように見えますか?自分だけの見方を見つけてみるのも面白いかもしれ ませんね。 ・12月14日 ふたご座流星群の極大 この流星群も毎年、多くの流星を見ることができます。最も多くの流星が出現す る極大は14日の朝なので、観測をするのなら13日の夜から14日にかけてがお勧め です。月明かりも無いので条件としてはかなり良いですね。防寒対策をしっかり して備えましょう。 都会では星が見えないと思われがちですが、上を見上げれば意外と多くの星たち を見つけることができます。もちろん、今回紹介した天文現象も全て都心でも見 ることができます。少し足を止め、都会の夜空に散らばる星たちを捜してみては いかがでしょうか? 天文学普及プロジェクト「天プラ」 一星 昌利