木星の公転軌道上を、太陽から見て木星の前後60度離れた地点(ラグランジュ点といいます)付近を公転している小惑星の群れがあります。これらを総称してトロヤ群といい、トロヤ戦争の兵士の名前がつけられています。この場合のラグランジュ点では、太陽と木星からの重力と小惑星自身が公転する遠心力とがつり合っているので、木星や太陽に対して位置を変えることはありませんし、木星に衝突する心配もありません。