2008年4月22日

IYA webpage

この blog ではまだ取り上げていませんでしたが、
2009 年は、ガリレオが望遠鏡で宇宙を初めて観察してから 400 年、
ということで、
「国際天文年(International Year of Astronomy)」と決められました。
国連、ユネスコ、国際天文学連合で定められた世界的ビッグイベントです。

これを機に、世界中の人々が夜空を見上げ、
宇宙の中の地球や人間の存在に思いを馳せ、自分なりの発見をしてもらうことを
世界天文年の目的としています。

日本では 7 月に皆既日食があることもあり、
多くのイベントやキャンペーンが企画されています。

僕の勤務する「星の子館」でも、
なにかこれに関わるイベントが行われるかもしれませんし、
個人的にもいろいろとできたらなと考えています。
 #来年、どのような身分か不透明なのがつらいところですが・・・(苦笑)

世界天文年の web ページも、ひとまずできあがったとの情報が入ってきたので、ご紹介します。

http://www.astronomy2009.jp/index.html

ぜひ、皆さんも、2009 年に向けて、一緒に盛り上げていきましょう!

投稿者 KEN : 18:23 | - | コメント (1) | トラックバック (7)

2008年4月12日

full Earth

日本が打ち上げた月周回衛星「かぐや」。
レーダーによる地形図を作成したりと、さまざまな科学成果をあげていますが、
「かぐや」は科学データを得るだけではありません。
NHK が開発したハイビジョンカメラ(HDTV)は、
今までみたことない鮮明な月表面の画像を、
次々と私たちの元へと送り届けてくれています。

その「かぐや」が、「満地球の出」の撮影に成功しました。
JAXA のプレスリリースはこちら

「地球の出」自体の撮影は、昨年の 11 月 7 日に撮影に成功していますが、
「満地球の出」は今回がはじめて。
なぜなら、「満地球の出」を捉えられるのは、
年に二回、月、地球、太陽、そしてかぐやの軌道が一直線になるときのみだからです。

いや〜、もう、なんともいえない美しさですよね。
灰色一色の地面に、漆黒の空、そこに青い地球が昇ってくるんですよ。
ぜひとも生で見たいものです。

とはいえ、「地球の出」が見られるのは月面上ではありません。
月の周回軌道上です。
月は、いつも同じ面を地球に向けているのは、皆さんご存知ですか?
ということは、月面上から見ると、地球はいつも同じ位置に見えるはずです。
「地球の出」は、月の回りをぐるぐると回る、宇宙船から出ないと見れないんですね。

もちろん、人間が月に行く際は、きっと一周くらいは月の回りを回ると思うので、
月に行けば、きっと見れますよ(笑)
僕は、月に行って、ハンマー片手に好物採集するのと、
月の周回軌道上から「地球の出」を眺めるのが、将来の夢ですね(笑)


この「満地球の出」、もう一つ重要な意味があると僕は思います。

結構、スペースシャトルから丸い地球が見られると思っている方が多いですが、
スペースシャトルの軌道は高度約 400km、そのため丸くは見えません。
静止軌道くらい(高度約 1 万 2000km)離れないと、地球は丸く見えないのです.

そのため、人類として地球全体を初めて見たのは、
初めて月の周回軌道に投入されたアポロ 8 号の乗組員たち、
フランク・ボーマン船長、ジム・ラベル司令船パイロット、ビル・アンダーズ月着陸船パイロットの 3 名。
(ちなみに、初めて「地球の出」を見たのも彼らです)
とはいえ、太陽との位置関係上、地球は丸くはありませんでした。

その後、アポロ 10、11、12、13、14、15、16、17 号が月軌道へと到達しましたが、
丸い青い地球を写真に収められたのは、アポロ 17 号のこの写真のみです。
有名な写真ですよね、これは。
20世紀を代表する写真の 1 枚にも選ばれたとか、そんな話もききます。

その後も、さまざまな探査機が月に向かいましたし、
他の惑星へ向かい際に地球でスイング・バイしたときに地球を撮影していますが、
丸い、そして鮮明な地球の姿を記録したのは、「かぐや」が初めてでしょう。
そういう意味でも、貴重なショットのように感じます。

なにより、この青くて美しい、丸い地球を見ていると、
「地球は一つ」というのを実感しますよね。
この写真を見れば、僕たちが「地球人」であることを強く認識させてくれると思うのです。
そのような意識を広めることができる、今回の映像にはあると思います.

今、マスコミなどに連日登場するチベット問題をはじめとした民族問題、
北海道・洞爺湖サミットの重要議題の一つでもある地球温暖化問題をはじめとする環境問題、
それらを解決するための意識改革に、
「かぐや」が撮った「地球の出」はなりうるのではないでしょうか。

投稿者 KEN : 21:39 | 天文学最前線 | コメント (1) | トラックバック (5)

2008年4月11日

Yohkan

Yahoo News でこんなのを発見しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080411-00000055-zdn_n-sci
(ニュースなのでリンク切れの可能性があります。悪しからず)

==========
山崎製パンはこのほど、
国際宇宙ステーションで供給する宇宙食の候補「宇宙日本食」として認定されているようかんの販売を始めた。
栗と小倉の2種類で、価格は370円。一部の科学館で購入できる。
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山崎製パンの web ページも見てみました。
http://www.yamazakipan.co.jp/feature/080401-yohkan/index.html

なんでも、パッケージを宇宙用にした以外は、
新たな処理を行わずに「宇宙日本食」の基準をクリアしたそうです。
羊羹がすごいのか、山崎製パンがすごいのかはわかりませんが・・・(笑)

パッケージも格好いいですよね。
モノリス? みたいな(笑)
惹かれそうなパッケージですよ。

ちなみに、羊羹を含めた「日本宇宙食」。
平成 18 年に JAXA が基準を制定し、さまざまな食品メーカーが、独自に宇宙食を考えてきました。
「宇宙日本食」ホームページには、
これまでに開発された宇宙食の詳細が載っていますので、ぜひ見てみてください。

食べてみたいですねぇ〜。
特にカップラーメンとか。
日本の国民食じゃないですか(笑)

よく科学館には宇宙食と題した乾燥食品(?)が売っていますが、
今後はぜひ、こういうリアルな宇宙食も販売して欲しいですね!

投稿者 KEN : 18:02 | 科学なグッズ大集合 | コメント (49) | トラックバック (51)

2008年4月3日

High West, Low East

2 日間勤務したらさっそく 2 連休の塚田です。
さすが、非常勤嘱託職員(苦笑)

さて、僕の職場である「星の子館」は、ご存知、兵庫県姫路市にあります。
実は、兵庫県をはじめ岡山県、鳥取県など、
西日本には「星の子館」同様の、いわゆる公開天文台が数多く存在します。

公開天文台に限らず、よく「西高東低」と言われます。

たとえば、公開天文台が所有する望遠鏡の口径。
1 位から 10 位までを挙げてみると、以下のようになります(2008 年 4 月 1 日現在)。

1 位 兵庫県立西はりま天文台 200cm (兵庫県)
2 位 群馬県立ぐんま天文台 150cm (群馬県)
3 位 りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台 115cm (北海道)
4 位 阿南市科学センター 113cm (徳島県)
5 位 石垣島天文台 105cm (沖縄県)
5 位 星の動物園 みさと天文台 105cm (和歌山県)
7 位 鳥取市さじアストロパーク 103cm (鳥取県)
8 位 美星天文台 101cm (岡山県)
9 位 かわべ天文公園 100cm (和歌山県)
9 位 富山市科学文化センター附属富山市天文台 100cm (富山県)
10 位 綾部市天文館「パオ」 95cm (京都府)

10 施設中 7 施設が西日本にあります。
(ちなみに星の子館はぎりぎりアウトの 11 位でした・泣)

もちろん、口径が大きければいいというわけではありません。
望遠鏡の公開夜数はどうでしょう?
これは星の子館も負けてはいませんよ。
なんせ、月 1 回の休館日と年末年始以外は、必ず観望会をしますからね!
(もちろん、晴れて見られるとは限りませんが・・・お客さんへのお話はします)

以下が、推定年間観望会実施回数、
しかも、お客さんがフラッと来て見られる(=宿泊しなくても見られる)観望会限定です。

年間観望会回数(推定) 施設名
1 位 財団法人清和文楽の里協会 清和高原天文台 365夜 (熊本県)
2 位 ペンション 星の家天文台 358夜 (長野県)
2 位 深川市生きがい文化センター 358夜 (北海道)
4 位 姫路宿泊型児童館「星の子館」 344夜 (兵庫県)
5 位 薩摩川内市せんだい宇宙館 306夜 (鹿児島県)
5 位 白木峰高原コスモス花宇宙館 306夜 (長崎県)
5 位 宇治市総合野外活動センター 306夜 (京都府)
5 位 石川県柳田星の観察館 306夜 (石川県)
9 位 日原天文台 287夜 (島根県)
10 位 鳥取市さじアストロパーク 280夜 (鳥取県)

こちらも 7 施設が西日本ですね。

まぁ、これら数字だけ並べても仕方がないといえば仕方がないですが・・・。
雰囲気も、なんとなく、そうなんですよねぇ。

もちろん、東日本が停滞しているわけではないですよ。
人が集まるのは日本の中心、東京って感じが、まだネット社会になった現在でも感じますし、
そういう意味では、学生時代を東京、
しかも天文学の総本山・国立天文台がある三鷹市で過ごせた(とはいえ、住んでたわけではないですが)のは大きかったと思います。
天プラでの数々の活動も、あの場にいたが故、ですから。

西日本の学生の盛り上がりはどうなんだろう?

それにしても、泊まって星が見られる公共天文台が西日本に多くて、
東日本に少ないのはどうしてなんでしょうね?
文化の違い?

投稿者 KEN : 14:55 | 星の子たより | コメント (14) | トラックバック (17)

2008年4月2日

reassembly

勤務 2 日目、塚田です。

就職を期に、というわけではないですが、
いろいろここに書く内容が様変わりすると思うので、ここで一つ、
この blog を再構築することにしました。

というわけで、順次移行していきますが、
2008 年 3 月 31 日以前の記事はすべて、
「2007 年度以前の記事」というカテゴリに分類します。

で、2008 年 4 月 1 日以降の記事は新たにカテゴリを作ります。
まだ、全部を考えているわけではないですが、自分の文章書きの練習も兼ねて、
連載物も書いてみようかな、と思ってます。
仕事が落ち着いてからになると思いますが、テーマを決めて、何か一つ。
計画中なのは 88 星座紹介。
ただ単に星座のお話だけではなく、そこにある天文学的トピックのあった天体も紹介していきます。

というわけで、乞うご期待!

投稿者 KEN : 17:23 | - | コメント (1) | トラックバック (6)

2008年4月1日

From Himeji

皆さん、ご無沙汰していました m(_ _)m
塚田です。

半年以上、何も書かずじまいでした・・・。
修士論文の執筆や就職活動、引越し等でバタバタしていたというのもあるんですが、
秋に書けなかったのは・・・たぶん、サボりです、はい。
ごめんなさい。
いろんな人から、全然更新されてないね〜(笑)って言われまくりで・・・(苦笑)
就職を期に、いろいろな執筆の練習も兼ねて、しっかり毎日更新していければと、
決意だけは新たにしていきたいと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、まずは皆さんにご報告を。

1 月 21 日に、無事、修士論文を提出、2 月 6 日の研究発表を経て、
3 月 19 日に無事、東京学芸大学大学院教育学研究科理科教育専攻を修了、
教育学修士の学位をいただきました。

また、3月はじめに、ようやく就職先が決まりまして、
本日、4 月 1 日から、姫路市にある宿泊型児童館「星の子館」に、
天文担当の嘱託職員として勤務することとなりました。
ここには、90cm反射望遠鏡(完成した当時は、公共天文台としては日本一)があります。

お近くになった人、どうぞよろしくお願いします。
離れてしまった人、どうぞ忘れないでください(笑)

「星の子館」は宿泊施設ということもあって、毎晩、観望会を行っています。
(学校休業日は昼間も)
主な業務はその観望会のご案内。
ほかにも、休日に行う工作教室や児童・生徒向け天文クラブ「キラキラクラブ」などを担当します。

今までやることかわらないじゃん、っていう突っ込みはなしです(笑)

学校がお休みの日は結構混雑しますが、それ以外はそうでもないので、
お近くに立ち寄った際にはぜひ訪問ください。
もちろん、宿泊客じゃなくても観望会には参加可です! (要予約)

ここでの活動の様子もこの blog で差し障りのない程度に紹介しておきますので、お楽しみに!

ちなみに道路をはさんで向かい側には姫路市科学館「アトムの館」がありますので、そちらもぜひ☆

投稿者 KEN : 20:26 | 星の子たより | コメント (0) | トラックバック (0)

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