2009年7月26日

星の子フェスティヴァル

今日は全館挙げてのイベント、星の子フェスティヴァルでした。

本来であればこの時期は、
向かいの姫路科学館、隣接する兵庫県立こどもの館姫路市立自然観察の森と 4 館合同で
「桜山公園祭り」というイベントを開催し、その一環として「星の子サマーフェスティヴァル」を行うのですが、
今年は 7 月 31 日まで科学館がリニューアル工事で休館中のため、
「桜山公園祭り」が 11 月に移動、星の子での単独開催となりました。
そのため 1 日だけの開催です。

日程が短縮されただけで、やることは変わりません。
天文担当では、星座早見盤と日時計の工作、そして昼間の特別観望会を行いました。

時おり激しい雨が降る残念な天気でしたが、
それでも 300 人以上のお客さんが来てくれました。
4 館合同ではないので、お客さんが少ないかな? と心配もしていたのですが、
ふたを開ければそんなことなかったですね(笑)

観望会は残念ながら「写真の月」となってしまいましたが、
星座早見盤、日時計ともに多くの子どもたちにつくってもらいました。
両方とも、その日のうちに使ってみる! というのができそうにない天気でしたが、
夏休み、それらを使ってぜひ、天文に触れてもらえればと思います。

投稿者 KEN : 18:39 | 星の子たより | コメント (168) | トラックバック (126)

2009年7月24日

日食過去未来

日食観察会で質問が出るだろうと予想して、
前もって、前に日本で見られた日食や今後、日本で見られる日食の日時を調べておきました。
で、ついでなので「姫路」で見られた or 見られる日食も調べてみたんですよ。
いや〜、ないものですね(笑)

備忘のために、ここにも書いておきます。
ちなみにステラナビゲーター Ver.6 で調べています。
 #信頼度はどの程度でしょう・・・?

○前回、日本で見られた皆既日食: 1963 (昭和 38 )年 7 月 21 日

北海道の網走などで見られた日食です。
宇宙飛行士の毛利さんが見たというエピソードが有名ですね。
星ナビにも当時の様子が書かれた記事が掲載されていました。

○前回、世界で見られた皆既日食: 2008 (平成 20 )年 8 月 1 日

「エリカ様」(沢尻エリカさん)がこのときプロポーズされたと話題になりましたね。
中国奥地などで見られた皆既日食です。
一部の地域ではいわゆる「日食雲」が発生して、皆既食のときだけ曇ったとか・・・。

○前回、姫路で見られた皆既日食: 1115 (永久 3 )年 7 月 23 日

永久三年っていつだよ!? って感じですね(笑)
ときは平安時代、鳥羽天皇の治世です。とはいえ、おそらく白河天皇が院政をしていたでしょう。
前九年の役が始まったのが 1051 (永承 6 )年です。
源氏や平氏が台頭してきた時代ですね。
900 年近くもさかのぼらないと姫路では日食が見られないとは・・・ちょっと予想外でした。
4〜500 年くらいかな、たかをくくっていたのですが(笑)

○前回、日本で見られた金環日食: 1987 (昭和 62 )年 9 月 23 日

僕も生まれていますね。見てはいないですけど。
見られたのは沖縄地方のようです。

○前回、世界で見られた金環日食: 2009 (平成 21 )年 1 月 26 日

今年じゃないですか(笑)
まったく話題にならなかったのか、ノーマークでした。
いや、知ってたとしても行こうとは微塵にも思わなかった・・・もとい思えなかったですけど。
見られたのはインドネシアからインド洋上。

○前回、姫路で見られた金環日食: 1730 (享保 15 )年 7 月 15 日

さすがに皆既日食ほど時代は下らなかったですね(笑)
日本は江戸時代。八代将軍徳川吉宗の享保の改革が行われていた時期です。
永久三年に比べるとなんと身近な(笑)


さて、これまで紹介してきたのは過去の日食ですが、続いて未来の日食です。


○次回、日本で見られる皆既日食: 2035 年 9 月 2 日

今回の日食騒ぎで有名になりました。26 年後・・・僕は 53 歳ですね。
皆既帯が通るのは北関東から北陸にかけて。
主要都市を挙げれば、水戸、宇都宮、高崎、前橋、長野、糸魚川、富山、七尾などです。

○次回、世界で見られる皆既日食: 2010 年 7 月 11 日

世界規模でみれば来年にもまた皆既日食が見られます。
でも、ほとんどが南太平洋上。
陸地で見られるのは南クック諸島のマンガイア島やイースター島です。
前者は地学屋さんとして、後者は観光地として気になりますが、そんなお金はありません。
 #マンガイア島は映画『日本沈没』(草なぎ剛さんが主演の方)に出てきますよ。

○次回、姫路で見られる皆既日食: 2947 年 9 月 6 日

これはもう無理ですね(笑)
前回と合わせると、姫路では 1800 年近く皆既日食が見られない、という・・・。
これは雲がいい方なのか、それとも悪い方なのか・・・?

○次回、日本で見られる金環日食: 2012 年 5 月 21 日

これはもう、あっという間ですよ。
自分がそのときどこで何をしているのかはまったくもって想像つきませんが(苦笑)、
星の子館にいないことはほぼ確実です。
しかも、寸でのところで姫路は金環食帯に入らないという・・・。
金環食が見られるのは、太平洋沿岸です。
主な都市を挙げれば、東京、川崎、横浜、千葉、静岡、名古屋、津、和歌山、大阪、徳島、高知、
宮崎、鹿児島など。
実家はまさに中心線の真下近くなんですけどねぇ・・・。

○次回、世界で見られる金環日食: 2010 年 1 月 15 日

もう、半年もないですね。
見られるのはモルジブやインド、スリランカ、ミャンマー、中国の一部です。
日本ではこれに伴って日没帯食が見られますが・・・厳しいでしょうね。
太陽低すぎです。

○次回、姫路で見られる金環日食: 2312 年 4 月 8 日

皆既日食よりはずいぶんマシになりましたが・・・それでもねぇ(笑)
2012 年の金環日食にはずれたばっかりに、300 年後まで見られないんですよ。
残念至極。


書いてて疲れました(苦笑)
姫路での将来の日食は、結構ネタに使えます。皆さん、笑ってくれます(笑)
まぁ、それだけ皆既日食や金環日食は貴重ってことですね。
人生、一回くらいはやはり見たいものです。
晴れるとも限りませんし・・・お金、溜めろってことかなぁ・・・・・・。



投稿者 KEN : 16:09 | 星の子たより | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年7月23日

部分日食観察会・詳報

一段楽したところ、昨日の日食観察会について詳しくご報告します。

<8:00>
通勤時はどんよりとした曇り空。
時折、太陽が見えなくもないのですが、とても日食が見られる空ではありません。
とはいえ、天気予報は回復傾向。
予報通りなら 9 時から晴れるときています。
これは、しっかりと準備をしなければいけません。

<8:15>
星の子館に到着すると、すでに問い合わせの電話が殺到していました。
こういう微妙な天気なら仕方ないですよね。
とりあえず、「観察会はやります。でも、見られるかどうかは天候次第です。」と返答することに。
さっそく、望遠鏡や大型テレビなどを搬出です。

<8:30>
受付開始 30 分前ですが、もうお客さんが来だしました。

<9:00>
受付開始。
すでに 100 人以上のお客さんが集まってきています。

<9:15>
キラキラクラブの子どもたちも何人か来ています。
小池くんがクラブで作った日食投影機や、自分で作った太陽高度測定器を持ってきていました!
内海くん兄妹は、なにやら段ボール箱に詰めてたくさん持ってきていましたね。

<9:30>
日食観察会スタート!
はじめに秋澤さんが大型テレビを使って日食の原理などを説明しました。
時折、眩しいくらいに日差しも出て、これならいけそうです!

<9:45>
日食開始!
最初は欠け具合が小さいので望遠鏡+投影盤が大活躍。
第一接触の瞬間は薄曇で、しっかりと欠けはじめる瞬間を見ることができました。

<10:15>
また雲が厚くなってきました。
しばらく小休止で館内に避難する家族連れもいます。
暑いですからね〜。

<11:03>
最大食分!
このときも雲が薄くなって、数分間しっかり見えていました。
この前後にピンホールにも挑戦(写真は昨日の記事をご覧下さい)。
晴れたとは言っても、ピンホールには光の量が足りませんでした(>_<)

<11:20>
最大食も過ぎると、徐々に帰るお客さんも出てきました^^;
午後の方が天気はいい予報でしたが・・・それでもあまり回復してくれません。
太陽も出たり隠れたり・・・。

<12:23>
長かった日食もついに終了です。
まん丸に戻った瞬間、最後まで残って、
望遠鏡を囲んでいたお客さんたちから大きな拍手が起こりました☆


というわけで、ずっと見えつづけていたというわけではありませんが、
要所要所はしっかりと晴れてくれ、三日月のような太陽を見ることができ、
お客さんにも満足していただけたのではないでしょうか?
あそこまで食分が深い日食は久しぶりでしたので、僕も感動でしたよ。

ちなみに、日食観察会の様子は、
その日に放送されたサンテレビのニュース番組でりとりあげていただきました。


次の 2012 年の金環日食は、姫路では残念ながら金環食にはなりません。
が、大阪、名古屋、東京、横浜、川崎と、多く大都市が金環食帯に入りますから、
今年以上に大騒ぎする可能性も大いにあるでしょう。

怖い怖い(笑)

投稿者 KEN : 21:22 | 星の子たより | コメント (233) | トラックバック (194)

2009年7月22日

部分日食観察会@星の子館

部分日食、皆さん見られましたか?
全国的に微妙な天気でしたが、
当館の日食観察会はときどき雲に覆われながらも、
なんとか全経過観察することができました!

詳しい経過はあとで書きますが、
とりあえず写真をいくつか載せます。

フォトアルバム

投稿者 KEN : 21:14 | 星の子たより | コメント (0) | トラックバック (4)

2009年7月21日

前夜

なんか久しぶりですみません。
あ〜、なんで続かないだろうなぁ…。
ネタがないわけじゃないのに。

気を取り直して…。

いよいよ明日が日食!
姫路・星の子館ではもちろん部分日食観察会をします。
準備は万端、あとは天気の好転を祈るのみです。


当館では、
事前に募集して抽選で当選した50組の方たちに日食グラスを貸し出し、
それ以外に知らずに来館した方たちには望遠鏡+投影盤、
もしくは望遠レンズ+ビデオカメラ+大型テレビで見ていただきます。

天候にも左右されるうえに、事前にだいぶマスコミが取り上げているので、
どれだけお客さんが来館するか読めない不安というのがありますが…
とにもかくにも晴れて欲しいですね。
姫路だけでなく、全国的に!

投稿者 KEN : 22:01 | 星の子たより | コメント (128) | トラックバック (89)

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