2008年6月8日

Does "KIBO" have hope?

6 月 1 日の記事でも取り上げましたが、
いま、星出宇宙飛行士たちによって、ISS の日本実験室「きぼう」の建設が進んでいます。

3 日にはスペースシャトル・ディスカバリーと ISS のとのドッキングが成功。
4 日には「きぼう」の取り付けに、5 日には起動・入室に成功しました。
今後、ロボットアームなどの取り付けを行う予定です。

また一歩完成に近づいた「きぼう」と ISS。
星出さんが入室した際に、「宇宙飛行士募集」の貼り紙をカメラに向かって見せていましたね。

とはいえ、これで安心できるわけではありません。

ISS への主要な交通手段であるスペースシャトルは、2010 年での引退が決まっています。
もちろん、ソユーズやプログレシブ輸送船はありますが、輸送力が落ちるのは目に見えています。

アメリカ自体、月探査・月面基地計画へと軸足を移しつつあり、
今後、ISS の運用に積極的にかかっていく姿勢は見せていません。

しかし、それこそ各国がお金をつぎ込んで作った ISS。
無駄にするわけにはいきません。
日本としても、今後、この「きぼう」をどういう風に利用して、どういう成果を出していくのか、
ヴィジョンが問われています。
簡単な無重力実験なら、飛行機の落下実験など、宇宙に行かなくてもできるようになった時代。
ISS だから、「きぼう」だからできる何かを、見つけなくてはいけません。

現在募集中の宇宙飛行士には、そのような将来性も必要になるでしょう。
言われたことだけをするのではなく、自分がやりたいことを宇宙でする、そういう宇宙飛行士に。

「きぼう」そのものに希望がなくならないように、これからも見守っていきたいと思います。

投稿者 KEN : 20:26 | 天文学最前線

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