2008年12月5日

from mythical country

相方との山陰旅行中、出雲科学館に来ています。

出雲科学館は、平成 14 年にオープンした、比較的新しい科学館です。
とはいっても、皆さんが抱く科学館のイメージとはちょっと離れているかもしれません。
どちらかといえば、大きな理科室、という感じです。

小学校の先生方の中には理科が不得手とする方もたくさんおられます。
とくに、実験が苦手な先生方は多いでしょう。
すべての強化を教えなければいけないわけですから、その中で苦手な分野があるのは仕方がないことです。
 #僕も、体育を教えろといわれると・・・(汗)
とはいっても、児童生徒たちにとって、苦手な先生に当たって運が悪かった、では済まされません。
そこで、
理科の実験は科学館でサポートすることにしましょう、
実験は設備と人が整った科学館で学習しましょう、
というコンセプトでこの科学館は設置されたようです。

たしかに、一理ありますね。
予算的にも、各学校に理科の実験器具をそろえるのはなかなか大変なこと、
高価で大掛かりな実験装置であればなおのことです。
 #科学館には液体窒素を作る装置もあります。さすがに一小学校ではもてませんね、これは。

天文分野では、このことは珍しくありません。
プラネタリウムの学習投影があります。
各学校にプラネタリウムを設置するなど、到底無理な話。
とはいっても、時間的制約や光害などの問題で、授業の一環で実際の星空を観察することも非常に難しくなってきています。
そこで、近隣のプラネタリウムに行って学習するわけです。

しかし、実験を科学館で体験するとはいっても、
毎日の理科の授業は学校の教室で担任の先生が行うわけです。
学校の先生方にも、(不得意だとしても)苦手意識は取り払ってもらいたいと思いますし、
私たち理科を専門としている側が、そのためのサポートをしっかりとしていかなければならないですね。


堅い話になってしまいましたが、この出雲科学館、なぜか知り合いが多い(多かった?)のです。
僕が実行委員をしている「科学の鉄人 〜サイエンスフォーラム 200X」に毎年といっていいほど、
誰かが大人審査員として参加してくださるんです。
ありがたいことですし、熱心だなぁ、と感心します。

今回の訪問で、そのときにお会いした方の一人に再開することができました。
(なんとなく記憶がぼんやりでしたが、その方からもらった名刺の図柄を鮮明に覚えていたので・笑)

また、国立科学博物館が開催している
サイエンスコミュニケータ養成実践講座の第一期受講生の一人、小村高弘さんがいらっしゃって、
今回は彼に館内を案内してもらいました。
彼とは、第 1 回サイエンスアゴラサイエンスグッズワークショップを一緒に開催して以来のお付き合いです。


まず、はじめに展示物を見せてもらいました。
どこかで見たことあるような・・・という漢字のデザインでしたが(笑)、
初めて見る展示手法もあって、なかなか楽しめました。
あえて説明していない、という感じがしましたが、誰か、お話ししてくれる人がいるといいですね。
(土日はいるようです)
雰囲気も、なんとなく山梨県立科学館を思い出しました。
なんだかおもちゃ箱の中身をひっくり返したような、そんな感じの展示室でした。
相方が子どものように楽しんでいましたが(笑)、大人でも楽しめると思いますよ。

続いて、実験準備室や実験室(メディアグローブという簡単なプラネタリウムもあります!)を見せていただきました。
そこで、いろいろな方が会いに来てくださって、案内してくださいました。
観光旅行とはいえ、名刺を持ってきていてよかった(笑)
実験準備室では、固体窒素を作る実験を特別に見せていただきました。
初めてですよ、固体窒素なんて!
まぁ、見かけはただの氷ですけどね(笑)

その後、お昼をご一緒して、いろいろな話で盛り上がって、出雲科学館を後にしました。
案内してくださった小村さん、舟木さん、武内さん、ありがとうございました。

投稿者 KEN : 22:24 | 科学館・博物館訪問記

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