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2008年9月23日

舞台は世界2

ちょっと調べ物をしてたら、ベネッセが高校の先生向けに出しているっぽい雑誌に掲載された福井さん@名古屋大学のインタビューを発見しました。このブログのプロフィール写真(右上)に使っているASTEのお隣にある、NANTEN2のボス。このNANTEN2が開所式を迎えた日、当時修士2年の僕は観測のためにちょうど現地アタカマにいました。ふもとの村、サンペドロ・デ・アタカマのレストランで開かれた開所記念パーティーで初めて福井さんにお会いしたわけですが、東大の大学院生であると告げたら、「うーん、東大はサイエンスが弱い気がするぞ。」と初対面で強烈な一撃。そのお言葉、当分忘れません。

で、「ベネッセこんなの作ってるんだなぁ」と思ってその号のトップを見てみるとなんと出身高校の記事。「進路指導の基本姿勢」には「世界で活躍できる有為な人材の育成」とかあるらしいです。僕が高校生だったのはもう10年も前なので当時からあったのかどうか知りませんが、やはり舞台は世界ということか。

投稿者 平松正顕 : 22:44 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年9月22日

舞台は世界

北米・欧州・東アジアが協力して作る電波天文台ALMA、公式サイト alma.cl に首脳部の人事が載っています。

  • ALMA Director: Dr. Thijs de Graauw
  • ALMA Project Manager: Dr. Richard Kurz
  • ALMA Deputy Project Manager: Dr. 長谷川哲夫
de Graauw氏は欧州(オランダ)、Kurz氏はアメリカで学位を取りNASAとかALMA欧州をまとめてきた人、そしてわが師・長谷川さんは日本。3極の力を合わせて、という陣容ですね。長谷川さんは僕が台湾に移った後の5月から、チリに渡ってALMAの臨時プロジェクトマネージャーをされていました。11月からは正式にプロマネ代理、となるそうです。

長谷川さんは僕が大学院に入ったころからALMA日本グループのプロジェクト・サイエンティスト、プロジェクト・マネージャーを歴任されるお忙しい方でしたが、観測データの解釈を質問に行くと短くとも鋭い指摘をいただくことができました。昨年度末の送別会の時も、「天文学という分野では日本でトップになっても仕方がない。世界で頑張ってほしい。」と僕を送り出してくださいました。そしてその1ヶ月後には長谷川さんご自身も1000億円規模の国際協力プロジェクトを中央で引っ張る立場になられたわけです。超の字がつくほどの激務だと思います。長谷川さんたちのお仕事に報いることができるように、ALMAができた後の研究をしっかりできるように、僕も頑張っていかなければ。

投稿者 平松正顕 : 23:54 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年9月4日

星の数ほど

9月11日に迫ったSMA(Submillimeter Array)の観測提案締め切りに向けて、論文を読んではいろいろ考える日々(論文読んで考えるというのは締め切り前でもそうでなくてもあまり変わらない日常風景ではありますが)です。NHK『爆笑問題のニッポンの教養』に出演されていたすばる望遠鏡の林台長もおっしゃっていましたが、研究用望遠鏡を使うためには『こんな観測するとこんな成果が得られます。だから観測させてください』という観測提案書(プロポーザル)を書いて、それが審査に合格する必要があります。倍率は望遠鏡によって違いますが、今回僕が観測したいと思っているSMAではだいたい3倍から4倍。年に2回観測提案のチャンスが回ってきますが、その審査に合格しないと半年間はデータが手に入りません。比較的小規模な望遠鏡なら大学が所有していてある程度自由に使える場合もありますが、大きな観測装置になると世界中から届く観測提案に負けない魅力的なモノを出さなくてはいけなくて、大変です。

で、これまでに書かれた研究論文を参考にしながら観測対象を選んで、今回の観測ではどんなことを解明しようとしているのか、望遠鏡やカメラはどのようなセッティングにするのか、そのセッティングで観測対象はきちんと見えるか(観測対象が暗すぎないか)などということを考えながら観測提案を書きすすめていくわけですが、なんと台北にいる研究者さんと同じ天体を同じようなセッティングで観測しようとしていることがわかりました。これは大変。あちらはSMAでの観測経験も豊富だし、過去の観測から論文も発表しているし、新参者の僕としては真っ向勝負で勝つ(=観測提案を受理してもらう)のは相当大変。というわけで、急きょ天体を変えることにしました。観測候補の一つとして考えてあった天体が別にあったので、そちらで対応しようとしています。

「星の数ほど星はあるのに観測天体が重複するのか?」と不思議に思われるかもしれませんが、重複するんですねそれが。僕が観測しようとしているのは、誕生してからせいぜい10万年しかたっていない非常に若い星です。太陽の寿命はおよそ100億年なので、その10万分の1の年齢。これを人間に直してみると、寿命を100歳としてその10万分の1は1/1000年、つまり生まれてから9時間しか経過していない本当の赤ちゃんです。人間で考えても、そんな生まれたばかりの赤ちゃんの割合は大変少ないですね。同じように生まれて10万歳の赤ちゃん星も数少ないわけです。そんな赤ちゃん星のなかでも、特に若そうな天体、あるいは最近になって発見された天体は世界中の星形成を専門にする天文学者が注目しています。そうなると、観測提案が重なってしまうわけです。

今回は観測の件でメールを交換したおかげで重複が判明したわけですが、これが全然知らない人の場合には気づかなかったでしょう。特に、似た性能の違う望遠鏡に観測提案が出される場合には、それぞれ独立に同じ天体を観測することになります。実際、僕が2007年に出した論文でも、僕が論文を投稿した1週間後に、ヨーロッパ陣営の望遠鏡を使った同じ天体の論文が発表されるということがありました。あれはさすがにショックでしたが、多少論文での議論の方向が違ったので、あとから出した僕の論文も何とか受理してもらえました。「何か思いついたら世界で3人くらいは同じことを思いついた人がいるものだ」ということを聞いたことがありますが、まさにそんな感じで進んでいくのが研究ってもんでしょうか。

投稿者 平松正顕 : 23:04 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年7月26日

研究会の季節

ドイツでの研究会に向けて出発する日が明日に迫ってきました。ポスター発表のためのポスター印刷は済ませたのですが、その他諸々の準備がまだ残っています。というところで、電気使用量オーバーで大学の物理館が停電。復帰しなかったらどうしようと焦りましたが、1時間ほどで回復しました。いやはや。もっと早く準備しておけということですね。

夏休みは世界各地で研究会が行われていて、研究室のまわりも静かです。学生さんたちの何人かは、中国の北西部で開かれる East Asian Young Astronomers Meeting 2008に行っています。日本台湾中国韓国の4極から若い天文学者たちが集まって開く研究会です。かなり行くのは大変そうな場所ですが、こんな場所で開く理由は研究会最終日の8月1日、現地で皆既日食が観測できるからでしょう。

この日食、日本のグループとしては ライブ!ユニバース がいつものようにインターネット中継してくれるわけですが、台湾と中国でもウェブ中継があるそうです。日全食全球華語網路直播。ウェブサイトに並んでる組織を見ると、北回帰線が通る台湾の嘉義市を中心に台湾と Mainland China のいろんな機関が参加するんですね。「天文社」って日本でいうところの天文部でしょうか。

僕も一度くらいは皆既日食見てみたいんですが、なかなか。2009年の日食では、豪華客船飛鳥IIの世界一周クルーズの最後に皆既日食観察が組み込まれていたり、チャーター客船が出たりするそうです。天プラ有志も日食クルーズの提案をしに商船会社に行ってみたりして、あわよくばスタッフとして乗せてもらえないかと目論んでいたのですが、残念ながらその企画自体は実現しませんでした。でも結局日食は見るようなので、天プラのプレゼンが少しでも実現の後押しになっていたらいいな、なんて思っています。

投稿者 平松正顕 : 19:27 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年7月22日

ドイツ→フィンランド

ずっと前に書いた気がしますが、申し込んで定員オーバーのためキャンセル待ちに並んでいたミュンヘン郊外での研究会 The Early Phase of Star Formation 2008、どなたかがキャンセルしたせいでしょう、参加できることになりました。口頭発表ではなくてポスター発表(A0サイズのポスターを貼って研究を紹介)ですが、僕が今やってる研究ととても関連の深い研究をされてる皆さんが集う場に参加できるというのは大変うれしいです。海外での国際研究会は、惑星の定義が決められた歴史的な場、2006年8月のIAUプラハ総会以来です(あ、2007年4月に台湾で発表したの忘れてました。。まあ今や台湾にいるので、ノーカウントということで)。それから2年のうちに投稿論文も受理されたし博士論文も書いているし4か月台湾で英語生活をしているので、研究紹介も以前よりはうまくいくはず。しかも今回は定員60名の小さな研究会ですし。大学院時代、「Big namesに会って知り合いにならなかったら、研究会に行く意味がない」と指導教員であった先生に言われましたが、今回はその絶好の機会なので頑張りたいところです。同世代で同じようなことやってるアメリカとカナダの研究者と話してみるのも楽しみです。やっぱり単に論文を読んでいるのと、似たような研究を自分でやってうんうん唸って考えたあとでは、同じ人の研究結果でも違って見えるもの。健全な疑いの目を持てるとも言えるでしょう。

研究会が終わったあとは、僕と同じ領域(カメレオン座分子雲)を研究しているヘルシンキ大学の研究者さんとのミーティングです。天文学に力を入れている先進国が北半球に集中しているせいで、南の空に位置するので南半球からしか観測できないカメレオン座の観測例は比較的少ないのです。先方は共同研究のための材料をお持ちなので、今後につながるミーティングになると思います。

投稿者 平松正顕 : 22:12 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年7月18日

カモメは飛び去った

台風KALMAEGI(韓国語でカモメ)は、朝のうちには台湾海峡に抜けていきました。午前中はちょっと外に出たくない天気だったので家でテレビのニュースを見ていたのですが、特に南部で雨がひどく、台中市あたりでは道路がかなり冠水してしまっていたようです。新竹でも雨は激しく降っていましたが、冠水するところまでにはなっていませんでした。南部を中心に死者行方不明者が10名を超え、農作物への被害も1億元を超えると報道されていました(中国語は聞き取れなくても、字幕を読むとそれくらいの推定はできます)。今回の台風を「中程度」と予想した台湾の気象局、そして朝から予定通り健康診断に行った総統を非難するニュースもちらほら。

右の画像は日本の気象庁のページから取ってきた今回の台風の進路図。台湾の上空で90度進路を変えてますが、その折れ曲がり点のすぐ北側の海岸線のあたりが新竹市です。台湾の気象局のページでも、雲の様子を伝えています。たとえばこのページ。画像下に"MTSAT 紅外線雲図"とあるように、日本のMTSAT、つまり「ひまわり」の画像を使っています。台湾もFORMOSATという地球観測衛星を持っているようですが、毎日の天気予報に使えるようなデータは取らない衛星のようで、ひまわりのデータを活用してるんでしょうね。次期気象観測衛星の予算がつかないかも、というニュースが以前新聞に出てましたが、そうなると台湾の天気予報も大打撃でしょう。まあ日本の政治家の皆さんも気象観測衛星がなくなるとどうなるかくらいわかっていると思うので、何とか予算は付くと信じてますが。

投稿者 平松正顕 : 23:50 | 研究生活@台湾 | コメント (2) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年7月8日

両岸直行

大陸台湾間の直行航空便の運航が解禁された先週、Mainland Chinaに帰るポスドク同僚の歓送を兼ねたお出かけに行ってきました。場所は新竹市と台北の間にある鶯歌/山峡 (Yingge/Sanshia)。

彼はもともと先日の四川大地震の震域に近い雲南天文台で博士号を取り、台湾でポスドクとして研究を進め、再び雲南天文台に戻ってポスドクとして働くことになったそうです。9月にパパになるというのも今回の移動の大きな理由なのかもしれません。今でこそ親中派の国民党が政権与党ですがつい数か月前までは対中強硬路線の民進党が与党だったわけで、彼自身の研究活動にもいくらか制限が付いていたとのこと。僕は別に独立派でも統一派でもないですが、そういうところで自由な研究ができない環境ができてしまうというのも理不尽なものです。そういえばこちらにいるクロアチア(だったかな?)出身のVisiting Scientistも、EU諸国の研究機関には直接就職できないと言っていました。いったんEU圏外の研究機関に所属した後なら問題ないらしく、「ヒューマン・ロンダリング」みたいだとこぼしていました。科学の世界といえど政治や社会と無関係ではいられない、ということですね。

Farewell dinner に向かう途中、オーストラリア人ポスドクがスペインの研究機関に移るという話も出ました。そしてDinnerではつい先日台湾に来たインド人ポスドクが合流。これだけ国際色豊かなメンバーを擁する所は、日本ではあまりないでしょう。ここにいると、天文学の研究が世界規模で進んでいるということを頭ではなく肌で感じることができます。

投稿者 平松正顕 : 23:57 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年6月10日

台湾2か月

早いもので台湾に来てもう2か月です。これまでの海外連続滞在記録は、昨年5月末から7月初めまでのチリ出張5週間だったのですが、目下それを更新中です。チリ出張最後の1週間はほんとにきつくて仕事も手につかないくらいだったのですが、まあそれはチリの奥地の高地且つ砂漠での話。台湾では思ったより適応できて、でもたまに日本食が恋しくなることもありますが、最初はケバケバしいと思っていた通り沿いの色とりどりの看板にも目が慣れ、2か月住んだゲストハウスも引き払って、ネットで見つけたアパートに引っ越して、まぁ何とかやっています。

研究のほうも、先のチリ出張で取ってきたデータの最終的な処理と並行して論文を書きすすめています。そして修行の場として台湾を選んだ最大の理由である、現在世界唯一のサブミリ波電波干渉計SMAのデータ解析にも、いよいよ取り掛かろうとしているところであります。台湾3ヶ月目、のエントリを書くころには論文も初稿ができてデータ解析もそれなりに分かるようになって、という状態になれるように、がんばっていきたいと思います。

投稿者 平松正顕 : 00:41 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年6月4日

ドイツの天文教育

先のエントリに書きました通り、台湾天文学会の年次総会に行ってきました。参加者は130人ほどだったと思いますので、日本の1/10ってことはなさそうです。まあでも、日本の天文学会では到底不可能であろう集合写真が撮れるくらいの規模ではあります。(写真は台湾高速鉄道新竹駅で撮った新幹線。学会中はあまり写真を撮らなかったのです。ホテルの目の前には広大な太平洋が広がっていたのですが、いかんせんお天気に恵まれず。)

招待講演では、ドイツで2番目に古いプラネタリウムというZeiss Planetarium Bochumの館長でありRuhr-Universität Bochumの天文学の教授で電波天文学者でもあるSusanne Hüttemeisterさんが、ドイツの天文事情について講演されました。

ドイツの天文事情は日本と同じ面もあり違う面もあり、という感じでしょうか。ドイツの天文学会に入っている人数は800人ほど。なんだか思ったより少ないですね。ドイツにはヨーロッパ南天天文台(ESO)やマックスプランク研究所という世界に名だたる天文学研究機関があって、しかもマックスプランク研究所にはMPA(天体物理学研究所)、MPIfR(電波天文学研究所)、MPIA(天文学研究所)、MPE(地球外物理学研究所)などが属しているというのに、天文学会に入っている人は日本天文学会正会員(1700人)の約半分。意外です。日本の天文学会には学校の先生やアマチュアの方も大勢加入されていますが、ドイツでもそういう方々の参加もあるようです。そして天文学の修士・博士課程を置いている大学は18校だそうです。これが天文学/宇宙物理学専攻の数を示しているのか、あるいは物理学専攻の中にある天文学研究室も含まれているのかはわかりません。

日本と同じだなぁと思ったのは、学校のカリキュラムとしての天文学は存在しないこと、学校(特に小学校)の先生の科学的知識や科学的トレーニングが不十分である場合が多いこと、高校で物理学は最も嫌われる教科の一つであること、などでしょうか。Hüttemeisterさんが小学校のあるクラスで「天の川見たことある?」という問いかけをした際には、たった一人女の子が手を挙げただけだったそうです。しかもその子はトルコからの移民の子で、天の川を見たのはトルコで。ドイツ国内ではないのです。もちろんその小学校がどれくらい大きな町にあるかによって答えは変わるわけですが、日本の多くの学校でも同じような結果が返ってきそうです。

日本と決定的に違うのは、旧東ドイツの存在。共産圏にあったこの地域では、イデオロギー的に天文学教育が盛んにおこなわれていたそうです。「神は空の上にはいない」ことを示すためだ、とHüttemeisterさんはおっしゃっていました。神と共産主義の関係はよくわかりませんが、ともあれそういう事情があったのでカリキュラムにも天文学という科目(理科の一部ではない)があり、数多くの学校に望遠鏡があり、プラネタリウムをもつ学校もたくさんあったとか。ドイツは連邦制で教育に関しては各州が決定権を持つそうですが、ドイツ統一の結果、旧東ドイツの州でも天文学という科目が姿を消しつつあるそうです。

ドイツ統一のあとの波はEUの存在だそうで、たとえばヨーロッパ宇宙機関(ESA)とプラネタリウム業界が協力して番組を作り、全プラネタリウムで同じ番組を流すということも計画されているようです。プラネのハードウェアにはもちろん差があるので、プロジェクターによる全球フルデジタル投影から1面スライド投影までいくつかのバージョンを用意するとのこと。単館ではできないこともこういう形でなら実現できるし、一斉にプロモーションするすれば効率も良い、とのことでした。日本だとコニカミノルタプラネタリウムと五藤光学の2社がシェアを分け合っていてなかなかその壁を越えられないのですが(最近のKAGAYAさんの銀河鉄道の夜は例外的に両方の館で上映されています)、日本でもJAXAや国立天文台が音頭を取って、かぐや や 宇宙ステーション、すばる望遠鏡、ALMAの成果を一斉に公開できたらいいのに、と思いました。が、国立天文台の4D2Uプロジェクトはそれも視野に入っているんですよね。これからに期待です。

投稿者 平松正顕 : 00:02 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク

2008年5月30日

CAST meeting

明日から、台湾の天文学会 CAST (Chinese Astronomical Society, Taiwan) の総会に参加するために花蓮(ふぁーりぇん)に行ってきます。会場は国立花蓮教育大学。いつもいる新竹市から台湾の北をぐるっと回って太平洋側に向かいます。

日本天文学会の年会は発表総数(たぶん)500をゆうに超え、口頭発表も分野ごとに6つくらいの部屋に分かれて同時進行で進んでいくのですが、こちらはそんなに天文学者がいないので、一部屋に集まって分野関係なくみんなで発表を聞く、というスタイルのようです。なんせ口頭発表が26件しかありません。ポスターはもっとあるのでしょうか。そして26件のうち2/3くらいはすでに顔見知りになった人の発表。規模では日本の天文学会の1/10くらいといったところでしょうか。

そんな台湾の天文学会ですが、何と発表は全員英語らしいんですね。研究者はもちろん、学部生のポスター発表に至るまで。学部生なんて母国語でも研究発表大変だと思うのに、英語となるとさらにハードルが高くなるはず。「英語だと大変ですよね。」とボスに聞くと、「大変だけどすぐ慣れるし、モチベーションも上がるし、何人かは海外の大学院に行こうとしてるから。」と。そういうボスもカリフォルニア大学バークレー校出身。こちらの学生は、学部卒業あるいは修士卒業のあと、アメリカやヨーロッパの大学院の博士課程にすすむ人が多いのです。

台北の研究所のスタッフを見ても国際色豊かです。人数は少なくても多様性と活気があって面白そうなのが台湾の天文業界の特色でしょうか。今回の学会はそんなところも楽しみです。あ、もちろん自分の発表もありますのでそっちもしっかりこなしてきます。

投稿者 平松正顕 : 01:03 | 研究生活@台湾 | コメント (0) | トラックバック (0) | このエントリーを含むはてなブックマーク