2009年1月1日
Happy new ASTRONOMY YEAR 2009!
皆様、明けましておめでとうございます。
昨年は学位を頂き、プロの天文学者としての一歩を踏み出した大変大きな一年でした。ちょっと前には考えもしなかった海外暮らしも、まあ思ってたよりは何とかなったかな、と感じています。今年はポスドク2年目、しっかりと研究の上でも成果を出していきたいと思っています。
そして、ついに幕を開けた世界天文年2009。7月には日食もありますね。日本中で世界中で、あるいは私たちの身近なところから、夜空の存在・宇宙の存在にまずに気づき、そして見て考えることをより多くの人に体験していただきたいと思います。こちらの活動もいろいろ協力していきたいと思っています。さあ、さっそく我らがゲリラ天体観測天の川急便は街に繰り出しているようですし、各所で「世界一早い世界天文年星空観察会」がおこなわれているようです。台湾でも身近なところからこういう取り組みをやっていけそうなチャンスがあるので、ぜひ活用したいと思います。このブログを読んでいただいている皆さんも、ぜひ今年は「宇宙」にちょっとだけ注目していただけたらと思います。このブログでもいろんな情報を発信していきたいと思っています。
皆様の今年一年が良い年でありますように。
今年もよろしくお願いいたします。
投稿者 平松正顕 : 01:12
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2008年12月2日
ATP@おはよーん!
われらがAstronomical Toilet Paper (ATP)が、再びテレビに取り上げられました。日本テレビのOha!4 NEWS LIVEという番組で、今朝4時40分ごろ!の『あさ○info』というコーナー。面白グッズを毎日紹介するコーナーのようで、今回は変わったトイレットペーパーの特集ということでした。
そんな早い時間には起きてられないしそもそも台湾では放送やってませんが、日テレがオフィシャルに動画を配信してくれています。 このページの12月2日の項目からも見ることができますし、iTunesをお持ちなら iTunes Store で『珍品堂』と検索すると、このコーナーのビデオポッドキャストが出てきます。こちらの方が画像サイズが大きくて見やすいです。いやー、いい時代だ。
今回は立ち入り禁止テープを思わせる黄色と黒のトイレットペーパー、そして使用量がわかる目盛つきトイレットペーパーと一緒の紹介でした。黄色と黒のやつとか星の一生に輪をかけて使いにくそうですね。2分半ほどのコーナーの中でATPの紹介は1分あるかないかでしたが、うまく紹介してもらえてよかったです。「狭いトイレの空間が一気に宇宙に・・・」とエコーつき!?で演出もしてもらえたし。これを機にATPを手にとって、さらに天文学の面白さを感じてくれる人が増えるとうれしい限りです。
実はATP、おはよん出演は2回目でした。1回目は去年の7月、最新プラネタリウムの紹介ということで葛飾区郷土と天文の博物館が取り上げられた時に、そこで売ってるお土産品として出演したのです。そのコーナーのページに写真も載ってます。これまでの例だと、一つメディアに出るとのそのあといくつか連鎖的に取材が来るということが多かったのですが、果たして今回はどうなることやら。
投稿者 平松正顕 : 21:26
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2008年11月26日
Youtube「科学文化形成ユニット」チャンネル
Youtubeにすばる望遠鏡のプロモーションムービーがアップロードされていました。
Youtubeにはハッブル宇宙望遠鏡やヨーロッパ南天天文台の公式チャンネルが既にありますが、今回のは国立天文台の科学文化形成ユニット公式チャンネルの動画リリース第1弾です。科学映像クリエータと科学プロデューサを養成する組織が研究機関にあるというのも考えてみると斬新ですが、天文学に触れる新しい形が出てくると面白いですね。星を眺めて楽しむのも講演会で研究成果を聞くのもいいですし、こういった形でリリースされる動画も面白い。研究者が行うアウトリーチや科学コミュニケーションもなくてはならないものですが、もっともっと社会に溶け込んで個人や企業という違った方向からのアプローチもあると、さらに幅が広がりますね。ユニットで養成されて起業した方々の成果も楽しみです。
投稿者 平松正顕 : 21:51
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2008年11月23日
南の星
先日、夜中にぼーっと窓の外を見ていたら、向かいのマンション2棟の間に光る点がひとつありました。飛行機かな、と思ったのですが全然動かないので星らしい。視線を少し上にあげるとおおいぬ座。ん、これはひょっとして・・と思ってステラナビゲータを立ち上げて確認したら、カノープスでした。日本の大部分の地域からは南の水平線上に少ししか昇らず、その見難さから「見ると長生きできる」という言い伝えまでできるほどの星です。が、台湾では特に苦労なく見えました。南にいるんだなぁと実感。もちろん南半球には観測で何度も行ってるのでそっちで見たことはあったのですが、北半球でカノープス見たのは初めてかな。
さて先日、このブログで取り上げた太陽系外惑星直接撮像の話。これに続いてもう一つニュースが入ってきました。ヨーロッパ南天天文台(ESO)がチリに設置している望遠鏡VLTでの成果です。プレスリリースはこちら。
惑星かもしれないものが写された中心の星は、がか座ベータ星。「がか」といっても画家ではなく画架です。キャンバスを載せる台、イーゼルともいいますね。とはいっても星の並びから画架なんて想像できない、典型的な近代星座のひとつです。
このベータ星、先日取り上げたフォーマルハウトと同じように、星のまわりを塵でできた環が取り巻いていることが知られていました。フォーマルハウトの場合はハッブルの画像を見ても環が見えますが、がか座ベータ星はほぼ真横から見ている状態なので、星の両側に円盤状のものが突き出している、というふうに見えます。今回研究チームは、先日の惑星直接撮影のニュースで発見されたのと同じように中心の星を隠すコロナグラフという技術を使って撮影された画像を解析し、怪しい「点」を見つけたわけです。もしこの点が本当にがか座ベータ星をまわっている惑星だとしたら、中心星と惑星までの距離は8天文単位(太陽地球間距離の8倍)。太陽系で言うと土星くらいの場所を回っていることになります。ハッブル宇宙望遠鏡で発見された惑星が100天文単位だったことを考えると非常に中心星に近いですね。
とはいえ、この研究チームもまだこれが惑星であると結論を出したわけではありません。解析途中で生じる偽の光点でないことは確認できているようですが、遠くの星や近くの星がベータ星とたまたま並んで見えているだけかもしれません。本当に惑星であるかどうかを確認するには、まだまだ観測と調査が必要です。
というところで南の星の話題に戻るのですが、がか座ベータ星も南の星なので、たとえばすばる望遠鏡などハワイにある望遠鏡からの観測は大変難しいと思います。空には昇っているのですが、高度が大変低いのです。高度が低いということは、地球の大気を斜めに横切って星を見ていることになるので、大気の揺らぎの影響を受けやすく精密観測が難しいというわけです。もちろん南半球にもいくつか望遠鏡がありますので、これらでの追加観測ということになるのでしょうね。
投稿者 平松正顕 : 18:01
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2008年11月3日
GoogleTrends
先のエントリに学振の事書いたら「学振+結果+2008」とかで検索していらっしゃる方がたくさん。検索頻度を見ることができる Google Trends で見てみると。
Google Trends "学振"
年間2回のピークが見えますね。4月から上昇し始めるのは、5月ごろの締切に向けて学振書類の書き方のコツなんかを調べているのでしょう。対して10月ごろのピークは結果を探してですね。ふむ、面白い。
Google Trends "ノーベル賞"
これまた顕著な年1回のピーク。ここ数年に対して今年がダントツなのもよくわかります。英語にしても年1回のトレンドは変わりませんね。
Google Trends "天の川"
6月から8月にかけて、七夕や夏休みの天体観測に向けてでしょうか。
「科学コミュニケーション」や「サイエンスカフェ」といった単語では、検索回数が少なすぎてトレンドが表示されないようです。googleを使う人たちの間での認知度もまだまだ、ということでしょうかね。
投稿者 平松正顕 : 21:20
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2008年10月25日
俳優と並ぶ教授
世界天文年2009の日本委員会公認イベントのひとつに、映画「ザ・ムーン」があります。世界天文年はガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で宇宙を見て400年を記念するものですが、それと同時にアポロ月着陸から40年でもあって、それに合わせて日本では映画が公開されるようです。
で、その作品が東京国際映画祭特別招待作品として六本木で試写会があったそうで、記事になってます。登場したのはなんとJAXA/ISASの広報担当教授阪本さん。肩書が教授じゃなくて理学博士なのはなんか理由があるんですかね? ともかく、映画の舞台挨拶とか国際映画祭に天文学者が出てくるってこれまであったでしょうか。同じサイトの国内映画のページでは山田洋次、綾瀬はるか、小池徹平に並んで顔写真が出ててますが、負けないカッコよさ。さすがです。
この映画台湾でやってるのかな。英語版のページを見るともうDVD出てるんですね。なんとか見てみたいなぁ。
投稿者 平松正顕 : 23:56
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2008年10月8日
ノーベル化学賞まで!
いやはや、すごいですね。
The Nobel Prize in Chemistry 2008
そして例によって日本語プレスリリース。物理学賞のときとフォーマットが違いますね。違う人が準備してるんでしょうか。
今回の下村さんたちの成果は緑色蛍光タンパク質の発見と開発だそうです。私はもちろん門外漢ですが、テレビやら雑誌やらで動物の体の一部が緑色に光るというのを見たことがあります。でも日本人の貢献があったとは知りませんでした。
物理学賞の南部さんはアメリカに帰化、化学賞の下村さんは日本国籍のままのようですが海外での研究に対する成果。頭脳流出という声もありますが、お二方が海外に出られたのは40年も前。状況が全然今と違ったはずです。今はどうなのでしょう、その風潮は変わってないのかなぁ。まあ、お前が言うなって感じですが。一応日本には戻りたいと思っているのでここはご容赦のほど。
たぶん出るのと同じくらい優秀な人が入ってくればいいと思うんですが、そういう意味では言語の壁は厚いだろうと思います。科学そのものに国境はないですけど、科学者だって人間なので文化が違うとか食べ物が違うとか言語が違うとか、それはやっぱり無視できません。台湾では漢字が読めるので比較的楽ではありますが、漢字圏以外から台湾に来る場合だと結構大変なはず。僕が雇われている台湾の天文研究所ASIAAは公用語が英語で事務の方までみんな英語が話せます。だからこそ日本カナダベトナムクロアチアギリシャ香港オーストラリアインドスペインフランスと、いろんなところから研究者が来ているわけです。東大の数物連携宇宙研究機構(IPMU)も外国籍研究者率が5割を超えたそうで、そういう場がきちんと活用されればよいのでしょうね。
日本出身者の受賞がクローズアップされていますが、海外から日本に研究に来てノーベル賞クラスの成果を上げる研究者を輩出することも目指していいんじゃないかと思います。ノーベル賞を目指せと言っているわけではありません、念のため。もちろん日本人も負けずに成果を出すべきです。それができてこそ、ほんとうに国境のない科学が実現できているといえるのかもしれないなぁと思う今日この頃です。
投稿者 平松正顕 : 23:56
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2008年10月7日
ノーベル物理学賞!
これはすごいことに。
The Nobel Prize in Physics 2008
日本語のプレスリリースもあるのがさすが。
南部陽一郎、小林誠、益川敏英の3氏。いつかは、と前から言われていた方々ですが、ついに、という感じですかね。高校の時、小林さんとのお書きになったブルーバックス「消えた反物質」を読んでほとんどわからなかった、とかいう記憶があるのですが、いやはや、今読んだらもう少しはわかるかな?
こういうときに日本の報道にじかに触れられないのは残念(NHKは一応見られる)ですが、これを機に素粒子物理/核物理のわかりやすい解説記事とかテレビ番組とかができてくるといいですね。
KEKや京大やその他広報関連の皆様、大変だと思いますがお体壊されないようにしてくださいね。
投稿者 平松正顕 : 19:32
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2008年10月7日
小惑星2008TC3の地球衝突
昨日(?)発見された小惑星2008TC3が、あと1時間くらいで(日本時間11時46分)地球に衝突するそうです。予想衝突地点はアフリカ北部スーダンとのこと。
とはいっても大きさは数メートルと見積もられているので、大気圏突入時に燃えて(蒸発して、が正しいか)大流星になるのでしょう。これは見てみたい。カケラは降ってくるのかな?
スペースガード協会をはじめLINEAR、NEATなどたくさんの地球接近小惑星探査プロジェクトが進んでいますが、こういう小さいのはなかなか見つけにくいようですね。星の情報.jpによれば見つかったのは月地球間距離の1.27倍。約48万kmってところですか。とはいえ、大きさ数メートルのものを48万kmかなたから見つけるんだからたいしたもんです。この大きさの天体は毎年降ってくるレベルだそうですが、逆にいえばそういうものまで(直前とはいえ)観測できて情報を得ることができるようになった、ということですね。
投稿者 平松正顕 : 11:08
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2008年10月1日
ATP on MONOマガジン
先日の台風が去ってから台湾も急に涼しくなってきました。とはいってもまだ最高気温28度くらいありますが、長袖を着ている人もチラホラ。そこまで涼しくはないと思うんだけど。
さて、我らが看板商品Astronomical Toilet Paperが、モノ・マガジンNo.592に掲載されています(表紙に大書されている文字は、、とりあえずここではスルー)。まだ実物は見てないのですが、このウェブページから予想するに
第4特集 “オモシロい”は本物の証 男の面白グッズカタログ
単におかしいもの、ユニークなモノは五万とある。もちろんそれも楽しいがモノ・マガジン流はそうしたジョークグッズではなく、本当に機能するもの、プロフェッショナルが提案したものを“オモシロGoods”と呼ぶ。オモシロさを突き詰め本物と呼ぶに相応しいグッズ、大集合!
あたりでしょうか。"ジョークグッズではなくプロフェッショナルが提案したもの"としてATPが取り上げられているとしたら、ATPを作った当初の考え 「まず手に取ってもらうためにおもしろく、そして手に取ってもらったあとは真剣に天文学を伝える」 は間違っていなかった、ということですね。最初にメディアに出て3年半以上経つATPをいまだにこうして取り上げてもらえるのは、とてもうれしいものです。毎日新聞理系白書の記事にも紙面ではATPの写真入りで載っているようですし、ATPの大活躍はまだまだ終わりません。
投稿者 平松正顕 : 19:47
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