2007年1月3日

Biggest

ニュースにもちらっと取り上げられていますが、兵庫県で恐竜の化石が見つかったそうです。
(発見は昨年夏)
日本で恐竜化石が発見された例は少ないので、それだけでも貴重ですが、
なんと、世界的にも珍しく、しかも今後、全身骨格が出る可能性もあるとか。
新年早々期待大なニュースです。

発見されたのは、兵庫県篠山市、及び同丹波市にまたがる篠山層群。
約 1 億 4 千万年前から 1 億 2 千万年前の白亜紀前期の地層です。
見つかったのは草食恐竜の肋骨や尾椎などの化石十数点と、肉食恐竜の歯の化石三点。
草食恐竜はその骨の形状などからティタノサウルス類の可能性が高いとのことです。

ティタノサウルス類は竜脚類の一種、俗に「かみなり竜」と呼ばれるグループに属します。
有名なのはアパト(ブロント)サウルスやブラキオサウルス、スーパーサウルス、セイズモサウルスなど。
長い首に小さな頭、巨大な胴体にこれまた長い尾、こんな姿が目に浮かぶと思います。
ティタノサウルス類の全長は約 9 〜 12 m、体重は約 13 t。
日本で発見された化石の中では最大級のものでしょう。

では、何が世界的にも珍しいのか?
それはこの恐竜が生きていた「時代」です。

「かみなり竜」はトリアス紀(三畳紀)後期にその原型である古竜脚類が登場し、
巨大化の一途を辿りながらジュラ紀後期に全盛を迎えます。
しかし、その後突如として種の数を減らしてしまいます。
(もちろん、まだ発見されてないだけという可能性もありますが)

この理由はまだ完全に明らかにされてはいませんが、
植生の変化が大きいのではないかと僕は思っています。
白亜紀には今まで全盛だった裸子植物に変わって被子植物が初めて登場しました。
もともと裸子植物を主に食べていた「かみなり竜」にとって、
被子植物は体に合わなかったのかもしれません。
しかし、あの巨体を維持するためには大量の植物が必要となります。
植生の変化による食糧不足、これが「かみなり竜」の減少を招いたのではないでしょうか?

このように、白亜紀前期の竜脚類の化石は珍しいのです。
しかも全身骨格が見つかる可能性があるとすればなおのこと。
これからの発掘に期待がかかりますね。

発掘に携わった「兵庫県立人と自然の博物館」では、
発掘された化石の臨時展示を 1/6 〜 21 まで行うそうです。
お近くの方は、ぜひ足を運んでみては?

投稿者 KEN : 22:15 | -

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