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2009年3月8日

twitterで追うKepler打ち上げ

昨日、地球サイズの太陽系外惑星の発見を目指すNASAの宇宙望遠鏡ケプラーが、無事に打ち上げられました。はくちょう座とこと座の方向のある領域を3年半にわたって観測し続け、惑星が主星の前を通る時のごくわずかの減光をとらえることで惑星を発見することを目指す、というものです。10万個の星の明るさをモニターすることで、数百個の地球型惑星を発見できる見込みのようです。地球のような惑星はほかにもあるのか、そこに生物はいるのか、という疑問は昔からあるものですし、単なる天文学の知識以上に人間の世界観とか宇宙観にも影響してくる大きな話題です。

今回の打ち上げでも、いつものようにNASA TVが中継をしていて、リプレイ映像がオフィシャルページの右側、"kepler Multimedia - We Have Liftoff!" から見ることができます。今までNASAやJAXAのいくつかの衛星の打ち上げを中継で見ましたが、いつ見てもドキドキするものです。いつか生で見てみたい。

そして今回は、twitter上のNASAKeplerアカウントによる逐次情報配信も行われていました。twitterというのはユーザーが「つぶやき」を投稿しあうサイトで、一言ブログみたいなものといっていいでしょうか。ブログよりも即時性が高いので、今回の打ち上げのように実況中継的なものには向いていますね。

Keplerを擬人化して呟いているように見せているわけですが、
11:51 "There we go!" (さあ行くぞ!)
11:55 "What a ride!" (なんて乗り心地だ!)
12:03 "In Low Earth Orbit now." (地球低軌道到達)
12:57 "And separation successfull...i'm floating..in heliocentric orbit..." (分離成功、、太陽中心軌道に浮いています)
なんかも雰囲気が伝わってきていいですね。

他の宇宙ミッションでもtwitterが使われていて、しぶとく火星探査中のMarsRovers、先日運用を終えたMarsPhoenix、4月ごろ打ち上げ予定のPlanckHerschelなど、ある種の広報ツールとして浸透しているようです。上手く使えば、研究の"現場"を知ってもらういい手段になりそうですね。

投稿者 平松正顕 : 18:25 | hiramatsu log

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コメント

こんばんは
Keplerの打ち上げの様子、とても凄かったです。
これまでに、系外惑星は、310個以上見つかっていますが、地球型はまだ少ししかありませんね。
Keplerの探査で、またたくさん見つかりそうですね。

今日12日は、日本時間で10時20分に若田光一さんの載るディスカバリー号の打ち上げですね。
9時半から、ライブが始まるので、天文コミュのメンバーは、何とかして見たいと頑張っています(*^_^*)
お仕事・・・ウ〜ン!
こちらもリプレイ映像がありますか?

平松先生のtwitterの和訳、とてもおもしろいです。




投稿者 sopuranovoce : 2009年3月12日 02:31

若田さんが搭乗予定の、STS-119「ディスカバリー号」は、外部燃料タンクの外にある、水素ガスベントシステムラインでガス漏れが見つかったため、また延期されましたね。
部品を取り替えて、調整はうまくいきそうですね。

打ち上げは、日本時間で3月16日午前8時43分に決まったようで、こちらもライブ中継が楽しみです。

故障は危険なガス漏れでしたので、出発前に分かって良かったです!
何度延期しても良いから、安全に出発して欲しいです。

投稿者 sopuranovoce : 2009年3月15日 07:53

だから歌や演技が下手でも許される感じがあった。

投稿者 オメガコピー : 2013年1月30日 11:21

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