< 2006年12月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >

2006年12月15日

天プラ・札幌・サイエンスみんたる

先週、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)のイベント "CoSTEP Week" にて、天プラの活動報告をしてきました。いやー、まだ冬の入り口だというのに北海道は寒かったですね。正午でも氷点下。雪もたくさん降っていました。

去年、サイエンスカフェ札幌の第1回をお手伝いして以来CoSTEPの皆さんとのお付き合いがあるわけですが、今回はサイエンスカフェだけではなくて天プラの活動全体、特に最近力を入れている地域との協力のお話を(主に高梨くんが)してきました。お聞きいただいた方のブログを見すると、それなりに面白く聞いていただけていたようで、ほっとしています。私たちは学生という極めて不安定な身分にあるので、自分たちだけで活動を継続していくには現実的にいろいろな困難が伴います。僕だって大学院を卒業する(はずの)1年後にはどこにいるかはわからないわけですし。地域との協力はそれを解消するための窮余の策という一面と、もちろん「科学を文化に」というからにはよりたくさんの方が主役として科学に関わっていただけるように、というふたつの面があります。

CoSTEP week での講演が終わったあとは、北大近くのレストラン「みんたる」に移動してのサイエンスみんたる第2回。1回目はやはり去年の10月です。前回は高梨くんが超新星/観測的宇宙論についてしゃべったので、今回は僕が星形成/電波天文学についてお話しました。そんなに広くない店内ですが、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた原始星ジェットの「動画」には皆さん驚かれたようです。そのあとには国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト開発、最近バージョンアップした宇宙シミュレータMitakaを使って宇宙の果てまで皆さんをお連れしました。この映像を見ると『人生観や宇宙観が変わった』という声を良く聞くのですが、今回も会場にいらっしゃった方の宇宙観を大きくインフレーションさせることができたようで、うれしく思います。頭で理解する宇宙もよいのですが、視覚的に直感的に理解する宇宙というものがこの Mitaka では実現できるのが大変すばらしいですね。もっともっと多くの方にこのMitakaで人類が知りうる宇宙の大きさを感じていただけたらと改めて思った今回の北海道出張でした。

投稿者 平松正顕 : 19:13 | 科学コミュニケーション

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tenpla.net/cgi/hlog/tt-cgi/tt_tb.cgi/89

コメント

ご無沙汰してます!おしげです。
北海道いらしてたんですね!お疲れ様です!
写真の「天文学普及集団」って文言がちょっと…びっくりしました。中国語みたい(^^;

今日は友達と星を眺めたんですけど、
やっぱり(広い意味で)宇宙を考える事って
人間にとって自分の存在自体も考えるきっかけになると思うんです。
そういう意味でも天文学を「普及」させることって、意義が大きいんじゃないかなぁ、と時々思います。

これからも頑張ってくださいね!(>_<)

投稿者 おしげ : 2006年12月16日 02:00

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ