2008年11月19日

3 planets

14 日の記事にフォーマルハウトに惑星が見つかり、直接撮像に成功したことを紹介しました。
そのとき、もうひとつ惑星系の直接撮像に成功して、明日にでも紹介します! と書いたのですが、
今さらになってしまいました。
すみません。

さて、同じく惑星系が検出されたのはペガスス座にある HR8799 という恒星です。
こちらも直接撮像に成功しました。
ハワイ島マウナケア山にあるジェミニ北望遠鏡の成果です。

HR8799 は地球から約 130 光年の距離にあります。
見つかった惑星は、質量がそれぞれ木星の 7 〜 10 倍、半径が木星の約 1.2 倍です。
中心星からの距離は、近い順に約 36 億 km(地球太陽間距離の約 24 倍)、
約 55 億 5000 万 km(同約 36 倍)、約 100 億 km(同約 67 倍)です。

ケック天文台でも追観測に成功し、惑星の姿が捉えられていました。

しかし、系外惑星の直接撮像、ついにできるようになったか・・・という、感慨が深いですね。
今まで、惑星を見つけても、研究者が見るのは、中心星のゆれを示す曲線だったり、
惑星に隠されて暗くなった恒星の明るさを示す曲線でした。
それが、光点とはいえ、惑星の姿を直に見られるようになったのです。

とはいえ、捉えられたのは木星のような巨大ガス惑星。
次なる目標は、海王星のような氷惑星、さらには地球のような岩石惑星の直接撮像です。
いつか必ず実現すると思いますが、はたして何年後になるでしょうね。

以下に、各天文台のプレスリリース・ページを載せておきます。
興味ある方はご覧下さい。
ジェミニ天文台のリリース・ぺージ
ケック天文台のリリース・ページ

投稿者 KEN : 16:26 | 天文学最前線

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