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2006年10月11日

天文学者体験

子供が職業体験できるキッザニアという施設が豊洲にオープンしたそうです。パイロットとかアナウンサーとかいった派手な(イメージのある)職業にまぎれて、「科学研究所」というパビリオンもあるようですね。どんなことが体験できるのでしょう。ここはヤクルトの提供なのでそっち系の体験ができるようですが、天文だとどんなになるかと考えてみると。

・望遠鏡に観測提案を出す。
・野辺山なら2倍、すばるだと5倍くらい(?)の競争率なので、1/2 とか 4/5 の参加者は振り出しに戻る。
・運良く通った場合も、例えば 50% くらいの確率で悪天候で観測できず1回休み。
・観測できたら解析をする。なにかしらの新発見をして、論文の準備。
・と思ったら海外の有力グループに先に論文を出されてしまって1回休み。
・論文を書いて論文誌に投稿する。査読者にいろいろとイジメられる。英語直せとか。
・なんとか直して投稿完了でクリア。

とか。厳しいですね。これやってたら大学院の競争倍率が下がったりするでしょうか。研究者人生ゲームというのも天プラでは前々からアイディアはあるのですが、なかなかやっててツラそうなゲームになりそうなので、実現の可能性は低いでしょうね。よく観望会などで、「天文学者になるにはどうしたらいいですか」という質問も良く受けるのですが。こっちが聞きたいくらいだよねぇ、と大学院生たちは口をそろえております。

投稿者 平松正顕 : 23:39 | hiramatsu log

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