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2009年9月13日

Science Never Sleeps: ハッブルとALMAのビデオ

先日新カメラでの画像が公表されたハッブル宇宙望遠鏡。Youtubeにこれを記念するミュージックビデオがありました。サービスミッションに向かうスペースシャトル・アトランティスの打ち上げから修理中の飛行士やシャトル内の様子、そしてリリース画像が出てきます。ところどころ色遣いがどぎついのがアメリカンな感じですが(笑)、切り離される固体ロケットブースターに載せられたカメラから見るシャトルの様子とか、すごく生き生きとしたシャトル搭乗員の表情など素材のクオリティはさすがです。

"NASA employee music video tribute to last space shuttle mission to service the Hubble Space Telescope."という説明がついているのですが、つまり歌詞も音楽もNASAの従業員が作ったっていうことなのでしょうかね?とにかくいい映像だと思います。

一方、チリに建設中の電波天文台ALMAの建設記録映像も、2007年と2008年分が国立天文台ALMAプロジェクトのウェブページで公開されています(RealPlayer形式の方が画質がよさそう)。これまでの建設記録も公開されていますが、比べてみると着実に建設が進んでいることがよくわかります。最初の方のビデオは建設地の紹介がメインで望遠鏡もあまり出てこなかったのですが、アンテナや受信機、現地建物の建設も進んでいよいよ天文台の建設記録という中身になってきています。2007年の記録映画の方では、僕の実家にも近い倉敷市水島にあるJFEメカニカルでのアンテナ仮組み立ての映像も出てきます。この会社はすばる望遠鏡の主鏡を支える主鏡セルも作った会社ですが、ローカルCMで会社名は知っていたものの、そんなものを作ってるなんて知ったのはかなり最近になってからでした。せっかくだからすばるやALMAの重要コンポーネントを作っている映像でCM作ったらいいのに、なんて思ったり。そんな岡山の港からチリへの海上輸送、陸揚げされてからアタカマの山の中までの陸上輸送のようすもしっかり収められていて見ごたえがあります。2008年の方はアンテナ3台/4台でのシンクロテストから始まり、ALMA観測所へのアンテナ受け入れ審査会のようすやその後トランスポーターでアンテナを運ぶ映像があって、これも貴重です。

ALMA動画の方もハッブル同様、関係者(天文台スタッフも三菱電機はじめメーカーの皆さん)の生の声が聞けてとてもいいと思いました。アンテナ第1号機をチリに据え付けた後に三菱の方がインタビューに答えているのですが、コメント終えて画面から離れようとした時に思わず「あーうれしいなぁー」と仰っているのが印象的でした。もちろんアンテナはいまもチリで運用に向けた様々な試験が行われていますし、僕も現地で立ち上げ作業に関わる可能性はそれなりの確率であるわけですが、部分運用開始まであと2年弱、完全運用開始まであと3年くらい。いよいよ、です。

投稿者 平松正顕 : 18:49 | hiramatsu log

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コメント

動画も教えてくださって、嬉しいです!
アトランティス号の乗組員の修理の様子、NASAのHPでも写真を見ていたんですが、動画になると本当に感動します。

ALMA動画も、ゆっくり拝見しました。
たくさんあって、進行状況が分かり、素晴らしいと思います。
アンテナ第1号、審査に通って嬉しそうですね!!!
素敵な笑顔でした。
ありがとうございました。

投稿者 sopuranovoce : 2009年9月17日 22:37

今日は よろしくお願いしますね^^すごいですね^^

投稿者 グッチ シャツ : 2012年11月10日 05:59

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