< 2009年5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >

2009年5月14日

ハーシェルプランクと日本のこれから

欧州勢の2基の宇宙望遠鏡、ハーシェルプランク打ち上げ、成功しましたね。直前まで夕食に出ていたのですが、打ち上げの2分30秒前に部屋に戻ってきてライブ中継を見ることができました。南米にあるフランス領ギアナ(ブラジルのお隣)のクールー宇宙センターから、アリアン5で無事打ち上げられました。先日も書きましたがこれらの望遠鏡は月までの距離より4倍くらい遠くにあるラグランジュ点で観測を行うので、そこにたどり着くのにはもう少し時間がかかりますが、とりあえずは一番クリティカルなところをクリアしたということで一安心。

翻って日本。宇宙開発戦略本部が設立され、今後の宇宙開発の行方に大きく影響する宇宙基本計画もその策定の手続きが始まっています。そして、5月18日(月)必着でパブリックコメントの募集がおこなわれています。有人月探査、弾道ミサイルの早期警戒衛星、今後の宇宙望遠鏡、惑星探査機、ロケットそのものについての様々な計画が掲載されています。

宇宙開発について精力的な執筆活動をされているジャーナリスト、松浦晋也さんのブログにも記事がありますし、松浦さんがお書きになっているnikkei BPの記事も参考になると思います。締め切りまであまり時間がないですが、僕も何かコメントを送ろうと思っています。

本当は、これをネタにしたサイエンスカフェ、あるいはもっと政策決定への寄与ができるコンセンサス会議的なものをバシバシ開いて事前に議論を盛り上げておければよかったな、と今さらながら思います。安全保障・惑星探査・有人宇宙飛行・宇宙望遠鏡のどれに関心があるか、ウエイトを置いてほしいかというのは人によって違うでしょうから、そのあたりを議論して考えを深めておくというのは意義のあることです。今週末あたりに身軽にどなたか開催できればいいんですが。こういうフットワークの軽いサイエンスカフェももっとあっていいと思います。

投稿者 平松正顕 : 23:22 | hiramatsu log

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tenpla.net/cgi/hlog/tt-cgi/tt_tb.cgi/261

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ