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2006年3月15日

アンデスの夜空

明日から行われる国際研究会の準備と論文の改訂で忙しい日々を送っています。

研究会は、右の自己紹介の写真に写っている電波望遠鏡による成果に関する研究会で、チリからも参加者があります。この電波望遠鏡はチリ北部、アンデス山脈の中、標高4800m地点に設置されているASTE(アステ)という望遠鏡です。国立天文台と複数の大学が共同で運用しています。日米欧が建設している次世代の巨大電波天文台ALMAにほどちかい位置にあります。平松はこれまで4回現地に行って観測してきました。修士論文を無事に書けたのもこの望遠鏡がちゃんと動いてくれたおかげです。

なーんにもない山の上の砂漠、ということで、そこから見る星空は格別です。南半球ということもあって銀河中心方向の太い天の川も見えますし、当然南十字星も見ることができます。見渡す限り人工の明かりがなく光っているのは星だけ、冷たく輝くシリウスに向かって四駆で山道を駆け上がる、そんな感じです。

で、そんな夜空の雰囲気を楽しんでいただけるビデオがあります。国立天文台ALMA推進室のALMA建設記録映画です。第1作はALMA起工式、第2作は現地付近の風景と星空、第3作はALMA用電波望遠鏡の試験が行われたニューメキシコ州の映像です。

個人的には第2作がお気に入りです。南十字や天の川をバックに我らがASTE君が観測をしている映像も入っていて、とても見ごたえがあります。ぜひ南天の夜空の雰囲気を楽しんでみてください。

投稿者 平松正顕 : 01:12 | hiramatsu log

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無料HP事件 : 2006年5月29日 23:11

コメント

天文部12 春 です。こんにちは。

ビデオ見ました! 美しいですねぇ。
オーストラリアでは天の川で影ができる
という噂ですが、アタカマではいかがで
した?

投稿者 春 : 2006年3月16日 19:00

こんにちは、お久しぶりです。

んー、天の川で影、見えるかなぁ。夜に4800mに上がったのは1回だけで、しかも12月はじめだったので、天の川の一番太いところは実は山の上では見ていないんです。基本的に観測はふもとの村からリモート観測なので。標高2400mの麓の村では天の川見たことあるんですけど、多少街灯などあったりするので、天の川の影はまだ見たことないです。

投稿者 平松正顕 : 2006年3月17日 20:58

今日は〜^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。

投稿者 グッチ バッグ : 2012年11月10日 05:12

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