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2008年9月27日

科学の入り口としてのプラネタリウム

先に取り上げた岡山県立児童会館の閉鎖問題について、パブリックコメントが金曜日に締め切られました。僕も天プラMLや天文教育普及研究会MLでの議論を参考にしながら、コメントを送ってみました。

先のエントリに「大阪のわたなべ」さんがコメントしてくださっている通り、科学館機能を持つ児童会館を廃止するということは、科学教育の拠点を失うということです。なので、市町村立の児童館が周りにあるからと言って児童会館の代替にはなりません。30km離れたところに倉敷科学センターがあると言っても、岡山市中心部にお住まいの方々が気軽に行ける場所から科学館が失われてしまうのは大変に大きな損失です。児童館と科学館が併設されているからこそ生まれる効果もあるはずです。天プラはこれまで、小さなお子さんを抱えてなかなか科学に触れる場に行けない方向けに「託児付き天文教室」とかやってきました。児童館+科学館という場こそこういう形のイベントにうってつけの存在ですから、何とか残ってほしい。

とはいっても築45年の建物が古くなっているのは確かなので、仙台市天文台のように民間資金を使ったリニューアルができればいいのですが。ベネッセ林原が地元貢献の一部として、岡山県民の科学教育のために協力してくれたら、本当に岡山県にとって大きな財産になると思うのです。

というような内容のパブリックコメントです。最後の段は企業側の事情もあるので大変だとはおもいますが、なんとか難局を切り抜けて欲しいものです。

ところで岡山県、10月末に知事選があります。4期目を目指す現職知事と新人の2人が立候補しているそうで、この選挙の結果次第で今回の財政構造改革プランも見直される可能性があります。今回集められたパブリックコメントが、そういう場でも力を発揮してくれたらと思います。

投稿者 平松正顕 : 23:44 | 科学コミュニケーション

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今年もありがとうございました。

児童館のリニューアル工事が終わりました。ジャーン!!昨日からの大掃除も終わり、その労をねぎらい、今年一年間の無事に感謝して、今年最後の宴を催しました。・・・と言っても、今日はあまり集まらず、ささやか...

【さくらブログ】 @玄海町 さくら児童館 : 2008年12月28日 13:29

コメント

お疲れさまでした。
>児童館と科学館が併設されているからこそ生まれる効果もあるはずです。

色々考えていたのですが、"科学者の側"からのみではなくて、こうして複数の視点を持って考えていくことが大切なのではないかな、と思いました。
プラネタリウム、残せると良いですね。

投稿者 suikyo : 2008年9月28日 01:28

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