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2008年1月7日

宇宙望遠鏡という名前

日の丸宇宙望遠鏡、12年にも 大学連合打ち上げ目指す』という記事がasahi.comに載っていました。惑星観測のための小型宇宙望遠鏡ということで、記事中には具体的なプロジェクトの名前が書かれていないのですが、TOPSのことでしょうね。口径は20cmと30cm、ハッブル宇宙望遠鏡の2.4mより一桁小さいですが、惑星専用ということで、汎用望遠鏡であるハッブルにはできない長時間モニタリング観測などで威力を発揮してくれるのでしょう。

記事中、『宇宙望遠鏡としては、米航空宇宙局(NASA)が90年に打ち上げたハッブル宇宙望遠鏡(口径2.4メートル)が、遠方の天体の観測などで大きな成果を上げている。』との記述があります。それはもちろんそうなのですが、日本が打ち上げているすざくあかりひのでなどについては言及されていません。この衛星たちもそれぞれエックス線宇宙望遠鏡、赤外線宇宙望遠鏡、太陽観測専用宇宙望遠鏡といっていいと思うのですが、ISASのサイトでは『**天文衛星』という名前がつけられています。そのためでしょうか、記事のタイトルだけ読むと、日本製の宇宙望遠鏡は今度のやつが初めて、といった雰囲気が感じられます。一般には可視光で(太陽以外の)天体を観測する望遠鏡しか宇宙望遠鏡とは認められにくい、というわけでもないでしょうから、そういうときこそ戦略的に『宇宙望遠鏡』と名前をつけてアピールする、というのも大切な気がします。

投稿者 平松正顕 : 23:17 | 報道にコメント

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